体調不良で退職したい！会社に理解を得る伝え方とは？
体調不良で退職する人の中には突然のケガなどをはじめ、ストレスにより体の不調を感じてしまう人もいるかもしれません。仕事をきちんと行うためにも健康が土台になりますので、限度を感じた場合は退職して、まずは健康を見直すのも必要になるでしょう。
転職が目的で退職する人は多いはずですが、健康が理由の場合はどのように会社に理解してもらうか考えてしまうことも。そこで今回は、体調不良で退職する際の手順や伝え方について、詳しくご解説していきましょう。
健康を無視して働くデメリット
健康は何よりもの宝。仕事をするためにも、毎日元気な状態でいるのが理想です。しかし今の時代は、職場で過ごしている間にストレスが溜まる可能性もあるので、健康に自信がある人でも体調を崩すことはあるでしょう。
でも仕事だから…と無理をして働き続けるのは、退職を考える負担以上に次のようなデメリットがあります。
ミスが続く
一番大事なのは自分の体。わかっていても仕事となると、多少の我慢は誰しもしているでしょう。体調不良が続く場合は休息が必要で、場合によっては退職を検討しなければならないケースもあります。
その理由は体調が不安定になると、自然と意識が仕事に集中できなくなり、ミスが増えてしまうからなのです。微熱があったり頭痛があったりする程度でも、いつも通りのパフォーマンスができないことはありますよね。仕事の失敗は自分の評価だけでなく、会社にも迷惑がかかります。
周囲が気を遣う
体調不良が続く状態で仕事をすると周囲の人が気を遣い、作業を手伝ってくれたりシフトを変えてくれたりすることもあるかもしれません。
仲間同士で助け合うよい環境があっても、他人を頼りにしてずっと働くのは、お互いに気まずいですよね。それではチームワークにも影響を与えますし、自分だけ特別扱いされて仕事をするのは心苦しい場合もあるでしょう。
仕事中に急変する可能性がある
風邪を引いているけれど、どうしても出席しなければならないミーティングがあり、無理をして出社する人もいるかもしれません。しかし体調が悪化して途中退社した経験は、意外と多いといえるでしょう。
一晩寝れば治る程度の状態ならよいのですが、長く体調不良が続き仕事中に急変すると、困ったことにもなりかねません。まだ大丈夫だと自分の健康を放置したまま働くと、身体的だけでなく気持ち的にも変化があるでしょう。
自分の限界を知るのは、仕事をするうえでとても大切なポイント。急変して悪化すると、復帰にはさらに時間がかかってしまいます。
毎日ストレスが溜まることも
健康な人でも仕事のある日は、朝起きるのが辛く感じますよね。仕事に行くというのは、あらゆる意味で負担を抱えます。お金のために苦手な仕事をしなければならないなど、すでに我慢があることも。
そんな環境の中で体調不良が続けば、毎日の暮らしはさらにストレスが溜まります。気分転換したくても、体が思うように動かない状態は悪いサイクルが続くので、そんな時は体調不良で退職を考えるタイミングかもしれません。
体調不良で退職する際の伝え方
入社した時は体調を崩して退職することは、誰も想定していなかったでしょう。しかし健康に注意していても、いつ何が起こるかわかりませんので、万が一体調不良が続き仕事に影響を与える場合は退職して休息をとりましょう。その際の使え方や大切なポイントについて、詳しくご説明していきますね。
円満退職できるか？
退職する時は、誰でも円満退職を願いますよね。体調不良の場合は周囲にどのような印象を与えるのか、それを考えるとつい無理して勤務する人もいるでしょう。
きちんと理由があり、根拠のある体調不良であれば、会社が引き留めることも文句を言うこともできないはず。たとえば「違う仕事をやりたい」という退職理由だと、会社が部署異動などで対処してくることもあります。
しかし体調不良の人を無理して働かせることはできませんので、きちんと理由を伝えれば円満退職は可能なのです。
就業規則を確認
急な体調不良で突然退職するケースも稀にありますが、本来なら順序を追って会社にできるだけ迷惑がかからないよう、退職の準備を進めるのが理想です。
退職を申し出るのは就業規則で「○○日前」と決まっている場合があります。もしルールがない場合でも、最低でも1か月前には会社に退職を申し出ておきましょう。
退職願の書き方なども、就業規則に書かれてある場合がありますので、スムーズに退職するためにも事前に就業規則を確認してください。
直属の上司に伝える
退職する際はどのような場合でも、最初に直属の上司に伝えるのがマナーです。体調不良の場合は周囲が気づいていないケースもあるため、仕事が嫌で辞める言い訳だと誤解される可能性も。
ぎくしゃくしないためにも、直属の上司にまずは伝えましょう。その際は繁忙期を避けて、どのような健康問題があるのかきちんと説明すること。
会社を休むだけでは回復できない理由や、迷惑をかけて申し訳ない気持ちも伝えてください。体調不良で退職する際は、診断書があると間違いなくその場で受領されるはずなので、事前に医療機関から取り寄せておくと安心です。
体調不良は早めにアピールしておく
ある日突然「体調不良のために退職したい」と言われても、会社側は戸惑ってしまうかもしれません。理解してもらうためには、体調がよくないことを事前に上司に相談しておくと、ワンクッション置かれて納得してもらえるでしょう。
残業が多い会社や人間関係が複雑な職場など、働く環境が体調を崩す原因になるケースもよくあります。しかし退職する場合は、そのような愚痴や文句は一切言わず、礼儀として申し訳ない気持ちをわかりやすく伝えておきましょう。
体調不良はどこまで我慢するべき？
一日寝れば回復する程度の体調不良と、入院が必要になるほど深刻な健康状態の場合があります。一番避けたいのは、自分で自分を追い込むこと。
会社に迷惑がかかる、辞めにくいなどプレッシャーをかけて、さらに体調を悪化させるのはよくありません。では退職するほど健康状態が悪いのか、判断する基準が難しいですよね。
困った時は担当医に相談すること、または親しい人や家族にも相談してみましょう。退職するタイミングとしては、仕事に影響が出る場合。
仕事をするとどんどん体調が悪化する場合は、できるだけ早く休息が必要になります。また体調を悪くしてまで続ける仕事ではないと、自分できっぱりと見切りがつけられる場合も退職のタイミングと考えられます。
転職活動で不利になるか？
体調が回復すれば、また社会生活に復帰する日がやってくるでしょう。転職活動では必ず退職理由を質問されますので「体調不良」という理由が不利にならないよう、きちんと回答してください。
ただ体調が悪くなったというだけでなく理由を加えて、現在は健康で問題がないこともアピールしてください。採用担当者がまず抱くのは、同じことが起こるのではないかという不安。
このため「今は元気です」と言っても、熱意が伝わらないこともあるかもしれません。その場合は体調を崩して「健康の大切さを学んだ」または「健康管理も仕事のひとつだと実感した」など、今後のリスクをできるだけ与えない姿勢が大切です。
まとめ
体調不良で退職するのはきちんと事前に手順を考え、会社側が納得できるよう自分の思いを伝えてくださいね。転職活動を行う場合は、健康状態が正常になったことを確認し、無理のない仕事を選ぶのも必要です。
その際は転職エージェントに相談してアドバイスしてもらうと、自分に合った仕事や職種が見つかるでしょう。
