AI時代でも残る仕事はなに?なくなるかもしれない仕事はどれ?
AIが活躍する時代、残る仕事は何なのか、将来を考えて転職活動を進めることはとても大切です。人員削減のために企業が導入するあらゆるシステムやAIなどは、人間の能力を超えた果てしない可能性があり、人間にとって最強のライバルになるかもしれません。
そこで今回は、AI時代でも残る仕事となくなる可能性のある仕事についてご紹介しますので、今後キャリアプランを見直す際にぜひ参考にしてください。
AIによりビジネスはどう変わるのか?
AI時代が到来したといわれても、実際にどのような影響があるのか詳しく知らない人も多いですよね。まずはAIとは何か、そして想定される仕事の変化について見ていきましょう。
AIとは?
AIとは人工知能「Artificial Intelligence」の略で、人間の行いの一部をソフトウェアにより人工的に再現すること。人間の代わりにタスクを実行してくれますので、ビジネスだけでなく生活内でもAIがどんどん活用されています。
AIという言葉自体が誕生したのは1956年のこと。近代的な技術により、AIは特化型人工知能と凡庸人工知能の2つに分けられ、ひとつのタスクに特化したAIの特化型人工知能の代表的な例として、囲碁のAIや将棋のAIなどが挙げられるでしょう。
現在の人工知能関連といえば、この特化型の取り組みが多くなっています。もうひとつの凡庸人工知能は、マルチタスクに対応するもので、まるで人間のような振る舞いを行うイメージ。与えられた情報を応用できる人工知能なので、将来的な発明としても注目されています。
活用される例について
AI時代でも残る仕事はたくさんありますが、近年あらゆるビジネスシーンで活用されているAIの一例について見ていきましょう。たとえば生命保険会社のコールセンターの仕事。
顧客対応サポートもAI導入により、画期的かつスピーディに行う企業が増えています。また書店でも、AIがお客さんにオススメの書籍を紹介するなど、顧客対応としてAIが活用されるシーンは意外と身近に出てきています。
また営業も、AIが適切なサービスや商品を判断して紹介するなど、興味を示した人には見積まで提供するケースもあるでしょう。
できることとできないことがある
AI時代になったら仕事がなくなるのではないかと不安になる人もいるはずですが、今の時点ではAIには可能なことが限られている状態。
そのためできることとできないことを把握すれば、AI時代で残る仕事も明確にしやすくなるのです。たとえばAIは、全く何もない状態からアイデアを生み出すことはできません。
すでに実践されていることや情報があるものに関しては対応が可能ですが、「人間を幸福にするものを考える」など、漠然としたタスクはアイデアが作り出せません。
また不合理な判断も、AIが苦手とすること。たとえばファイナンシャルプランを考える際に、個人の価値観や気持ちを汲んだプランを提供することも、柔軟には対応できないのです。
人間同士であれば、相手の仕草や態度で読み取れることがありますが、AIは記憶やロジカルなデータ管理は得意でも、人間の機嫌まで理解した仕事はできないということなのです。
AI時代でも残る仕事
AI時代でも、人間でないとできない仕事はたくさんありますので、今後の転職活動でもぜひ参考にしてみてください。
デザイナー
AI時代で残る仕事は、柔軟なひらめきや人間だけが持つセンスが活かされるデザイナーです。ウェブデザインやファッションデザインなど、あらゆる業界で必要なデザイナーの仕事は、AIでも可能な範囲はありますが、人間独特の創造性は人工知能ではカバーできない無限大の広さがあります。
個人が持つクリエイティブスキルは、経験や体験をもとに生まれる部分もありますので、AI時代になっても優秀なデザイナーは残る仕事のひとつです。
医師
医療業界にもAIは登場していますので、医師の仕事もなくなるのではないかと心配する人は多いかもしれません。しかしAI時代でも残る仕事「医師」は、人間同士のコミュニケーションが必要になりますので、データに基づく動きだけでは活躍はできません。
たとえば体調が悪い人の体温をAIが測定したとしても、顔色や態度といった細かいところの変化はわかりません。患者に対する情報管理だけでは、その個人に合わせた治療や健康管理はできないのです。
ただしAIは、医師の代わりにはなれない分、業務の補助として現在は開発や研究が進められています。簡単な診断や問診などはAIができるようになるかもしれません。
カウンセラー
AI時代に残る仕事はカウンセラー。人の心の悩みに向き合い助ける仕事なので、表面的な質疑だけでなく、心の中まで読むためには人間同士のコミュニケーションが必要になります。
カウンセラーは教育機関、企業、医療機関などで活躍。ストレス社会といわれる時代は、心の健康が不安になる人が増えていますので、将来的にもAIが活躍してもカウンセラーの需要が減ることはないでしょう。
カウンセラーには心理カウンセラーと産業カウンセラーが存在しますので、キャリアアップとしても検討したい職業です。
教師
教育機関でもAIがどんどん活躍していますが、ものを教える立場「教師」はAI時代でも残る仕事のひとつです。インプットされた情報を提供するだけなら、AIでも可能かもしれません。
しかし教師は、生徒に社会のルールや道徳を教えることも仕事のひとつ。人間でないと経験できないことをもとに教える仕事なので、AIが100%教師の役割を務めることは不可能でしょう。
また個人の能力や性格を見極めて指導方法を変えるなど、柔軟に対応することも人間だからできることなのです。
AI時代になくなるかもしれない仕事
AI時代になるとなくなる可能性がある仕事もたくさんあります。企業にとっては技術を駆使して人件費を削減することで、利益を出す仕組みはとても魅力的。
そのために研究や開発を続ける業界も多く存在しているのです。ではどのような仕事が危ないのか、なくなる可能性が高い職業を見ていきましょう。
清掃業
清掃業は人が生活する全ての場で必要な仕事。個人的な能力や技術が必要とされていますが、最近は家庭用のロボット掃除機が市販されているように、AIが代わりにできる仕事のひとつです。
一定の条件を学び、要件を満たすことはデータに基づいて実践が可能。窓ガラスの清掃、掃除機など、すでに広範囲にわたりAIが活躍しているシーンがあります。
カスタマーセンター
AI時代に残る仕事は、人間でないとできない細やかな気配りや思いやりが必要な仕事。カスタマーセンターも人間同士でないとわかり得ない悩みなどがありますが、すでにチャットボットがあらゆる企業で導入されているように、メインの質疑応答ならAIが人間の代わりになることが可能です。
チャットボットがあると、企業は問い合わせ対応の人員を削減できますので、カスタマーセンターで働く人は減るでしょう。また問い合わせしたい人にとっても、電話やメールのやりとりが気を遣わずできることがメリット。銀行やネットショッピングなどですでに活躍しています。
人事部
AIができるのかと一瞬不思議に感じる「人事」の仕事ですが、採用担当者が行う履歴書のチェックやエントリーシートの管理などは、AIが分析して企業が求める人材とマッチングすることが可能です。
実用化も始まり、面接のヒアリングをAIが行う大企業もありますので、人事部の仕事はかなり削減される可能性があるでしょう。
まとめ
AI時代でも残る仕事はたくさんあり、どの業界や職種でも、最終的には人間によるチェックが必要になると考えられるでしょう。将来ずっと働ける仕事を見つけるには、個人の魅力やスキルなど、人間だけが持つ特別な能力を活かすことが大切ですね。