時間に厳しい人に共通する心理的特徴と付き合い方の重要ポイントについて
時間に厳しい人の心理的な理由は、理解できない人も多いかもしれません。ビジネスだけでなく時間を守ることは、人間関係を構築するための基盤。時間にルーズな人は、生活も乱れている印象を受けてしまいますよね。
そこで早速ですが、時間に厳しい人に共通する心理的特徴と、ストレスをお互いに感じない付き合い方のコツについてご解説しましょう。
時間に厳しい人の心理的特徴について
決められたルールを守ることに対し、自分にも他人にもとても厳しい人がいます。とくに時間に関するところで厳しい人には、心理的にどのような特徴があるのでしょうか。
セルフコントロールができる
時間に厳しい人は自分自身に厳しく、セルフコントロールが上手なことが心理的にも関係しています。決められた時間より前に必ず到着しているのは、自分を甘やかしたくないため。
そんな考え方は習慣的に続いていますので、時間に「厳しい」というよりもそれが当たり前のルールだと認識しています。そのため自分ができることを他人がやらないと、イライラする場面も多いはずです。
真面目な人だから
時間に厳しい人は、心理的に物ごとに真面目に取り組むタイプで、他人に迷惑をかけたり不安にさせたりすることを徹底的に避けます。何ごとも細かいところまで考えるので、多少気疲れする部分もあるでしょう。
真面目な性格なので、時間や予定を必ず守り、変更してほしい場面でも無理して予定を決行するはず。小さい頃から時間を守るように厳しく育てられている可能性もありますね。真面目な人が時間に遅れた場合、人生の汚点になるほど後悔するかもしれません。
他人との関係を大切にする
時間に厳しい人は、心理的に人間関係を大切に考えているので、他人の遅刻が許せません。自分が相手に対して抱く気持ちと同等のものが返ってこないと不満を抱き、遅刻は人間関係を判断する物差しになっているのです。
たまたま電車が遅れて遅刻した友人にも「本当に大切な関係なら遅刻はしないはず」と厳しい態度で接するでしょう。他人に厳しくなるのは、それだけ相手への期待感や思いが強いためなので、同じ価値観の人となら上手く付き合えるはずです。
こだわりすぎる
時間に厳しい人は、心理的にこだわりすぎる部分があり、固定観念が強いタイプです。融通が利かないほど自分が大切だと思うことを主張するので、他人と温度差が生まれることもあるでしょう。
「時間を守る」ことはそのひとつ。約束は絶対に時間を守るべきというルールがあるのでそれに合わせない人は常識外れだと判断しています。
自分だけのこだわりが強いため、間違っていても気づくまでに時間がかかることもあるでしょう。遅刻する人の理由や原因も聞けるよう、余裕を持つことが必要ですね。
不安がある
時間に厳しい人は、心理的な不安がいつもあるのかもしれません。完全に大丈夫だと思い込むのが苦手。事前に予定を立てても「もしかしたら」「こんなことが起こったら」と不安材料を自分で作っているのです。
たとえば待ち合わせ。移動時間や電車のスケジュールなどを全て考えて出発しても、予期せぬ出来事で相手を待たせては悪いと不安になるでしょう。
そのため約束の時間よりもかなり早く到着してしまうのですが、そうして時間をつぶしているほうが精神的に安心なのです。自分にとっての「余裕」が他人には理解されないこともあるでしょう。
待つのが嫌い
自分自身に厳しく時間を考えるタイプと、他人にも同様に厳しく要求するタイプがいます。時間に厳しく他人に接するのは、基本的に待たされるのが嫌なため。
「やってあげたのに」と恩着せがましい考え方になりやすく、約束の時間よりも早く来てあげたと相手よりも上の立場になることもあるでしょう。
他人の遅刻で待たされるのは決して楽しいものではありませんが、予期せぬ出来事は避けられません。そんな状況があっても、待つのが嫌いな人は納得しないでしょう。
時間に厳しい人がやってしまうミスとは?
時間に厳しい人は、リーダー的な存在としてもとても頼れる人。しかし常に時間を優先して物ごとを考えると、次のようなミスにつながることもあります。
ストレスが溜まる
時間に厳しい人は、常に時間に追われて生活していますので、監視されながら暮らしているようなもの。時間にルーズな人も世の中にはたくさんいますので、他人の行動リズムに振り回されてストレスを抱くこともあるでしょう。
スケジュール管理を徹底するのはよいことですが、完璧を目指すと逆に心の余裕がなくなり疲れてしまいます。
雑になってしまう
時間に厳しい人は、何ごとも時間が基盤になっているため、作業をきちんと予定内に終わらせるために場合によっては雑になることがあります。
スケジュール管理がきっちりできるのは素晴らしいのですが、それが負担になりすぎて結果だけを意識してしまうのです。時間に間に合わないとわかると、その段階でやる気をなくしてしまうこともあり、普段の行動の差が激しいかもしれません。
自己否定しやすくなる
時間に厳しい人は、他人にも自分にも厳しく接しているため、完成度を高く望んでいます。そのため期待通りにできないと自己否定しやすく、気持ちの入れ替えが上手にできないこともあるでしょう。
たとえば事前に細かく計画した旅行。しかし突然の事態でスケジュール通りにいかないと、全て自分が悪いと責任を感じてしまうのです。決めたことができないとネガティブになり、しばらくは立ち直れないかもしれません。
断れなくなる
時間に厳しい人はとてもきちんとした行動パターンで、信頼できる存在です。そのため周囲から頼られることも多く、ビジネスなら色々と抱え込んでしまうこともあるでしょう。
場合によっては、自分の能力以上のことまで引き受けてしまうため、結果的にできずに失敗する場合もあります。断ると相手に嫌われる不安があり、嫌々やっていることもたくさんあるはずです。
上手に付き合うコツについて
時間にルーズな人と付き合うのは大変。逆に時間に厳しい人も上手に接しないと、相手の期待に応えられず上手くいかない場合があります。では付き合い方で意識したい大切なポイントをご説明しましょう。
自分に甘い場合は指摘しよう
時間に厳しい人の中には、自分は遅刻するけど他人の遅刻が許せないタイプもいます。この場合は自己中心的な傾向がありますので、相手の落ち度についても指摘しましょう。
遅刻はお互いさま。自分に厳しく接するためにも、間違いは双方が認められるように付き合ってください。
ルールは守ること
時間に厳しい人は真面目な性格なので、言っていることには間違いはないと考えられます。約束を守る、遅刻はしないというのは、その人だけの価値観ではなく社会的にも求められるルールです。
ストレスを感じず付き合うには、一般常識を意識して相手に迷惑をかけないこと。時間が守れない時は、早めに連絡を取り合いましょう。
余裕を持って約束する
時間に厳しい人は、心理的に不安を抱えやすい傾向がありますので、安心してもらうためにも約束する場合は余裕を持つこと。一緒に電車に乗る時は出発時間よりもかなり早めに待ち合わせするなど、「確実」にできるよう意識してください。
スケジュール管理が得意な時間に厳しい人は、何かと詰め込んでしまう場合もあるので、そんな時は若干余裕を持たせるよう話し合ってくださいね。
まとめ
時間に厳しい人は心理的な背景が関係していますので、表面的なことだけではなく価値観や性格なども考慮して理解してあげるといいかもしれません。
時間を守ることは自分のためでもあり、相手との今後の付き合いを大切にする姿勢でもあります。きちんと約束を守るためにも、自己管理から意識してみましょう。