自分の市場価値を知る方法(考える・診断する・アドバイスもらう)
「自分自身の市場価値を正しく認識し、市場価値を高めるためにやるべきことを明確にしたい。」まずその認識を持つことは非常に重要です。
そもそもそういった観点をもてている人って、世の中全体で見ても、割合としては非常に少なかったりします。
なぜなら、これまでは、そこまで「個人としての市場価値を高める」ということの必要性がなかったからです。
しかし、これまで「安定」と言われていた「終身雇用」や「年功序列」の概念も徐々に崩壊しつつあり、「個々人がどれだけの価値を生み出せるのか?」ということが必然的に重要視されるようになってきています。
したがって、これまでは「ファーストキャリアで大手に就職しないと、お先真っ暗だ」という前提がありましたが、ここ数年で「高学歴の学生はこぞってスタートアップ起業へ就職したり起業する」といったケースも増え徐々に主流になってきています。
転職をするにおいても、スタートアップで成果を出した人間が、大手の重役に抜擢される、といったケースも増えていますよね。
そこで、今回は、「自分の市場価値ってどの程度なんだろう?」そんなことを考えている方におすすめの方法を紹介します。
そもそも市場価値とは?
「市場価値」について考える際に、「そもそも市場価値って何?」ということを正しく理解する必要があります。
結論から言うと、
「市場価値」=「個人が社会・市場からどれだけ求められているか」
ということになります。
つまり、「市場価値が高い」ということは、「社会・市場から、より求められている」ということになりますね。
詳しくは、以下の記事も参考にしてみてください。
「市場価値を高めるためにやるべきこと(転職も視野に入れる)」
市場価値が高いとどうなるか?
「市場価値が高い」=「社会・市場から、より求められている」
ということになりますが、
市場価値が高いと、どういった”良いこと”があるのでしょうか?
それは、「選択肢が増える」ということです。
勿論「このキャリアを歩むのが正解だ」みたいなものはありませんが、一定、自分自身の興味関心がある分野であったり、志向性を考慮して、いわゆる「自分にあった生き方」をすることができるようになります。(それでいても、収入も得られて生きていくうえで困らない)
したがって、「現職の環境で昇進する」ということも勿論やりやすくなります。また、「転職して、役職を上げて収入UPする」ということも可能です。
自分で会社を興してみたい、という人については「起業して、自らがやりたいこと・やるべきだと思うことに注力する」ということもありますね。
自分の市場価値が低いと不安になる?
市場価値が高ければ、様々な選択肢が増え、自分自身がやりたいことをし、自分自身が望む生き方を実現することに近づけやすくなります。
今この記事を読んでおられる方の中には、「自分は対して出来ることもないし、市場価値も低いだろうな。」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
大丈夫です。
まず、「自分自身の市場価値を高めなければならない」と考える人が、世の中全体で見ると、圧倒的に割合は少ないのが現状です。
そういう意味で考えると、「自分の市場価値を高めないといけない」ということを強く感じている時点で、既に一歩も二歩も前に進めています。
そもそも、認識すら出来ていなければ、そこに危機感も生まれず、行動も生まれません。
そういう意味で考えると、すでに「市場価値を高めることの重要性」について理解できていれば、ここから適切なアプローチをすればよいだけですから、むしろワクワクしませんか?
自分の市場価値を知る方法は?
自分の市場価値を知るためのやり方はいろいろあります。ただ、一つ覚えておいてほしいのは、「自分自身で考えても答えは出てこない」ということです。
なぜなら、「市場価値」=「個人が社会・市場からどれだけ求められているか」だからです。
つまり、あなたの市場価値というものは、社会や市場、またはそれに属する他人が決めるものです。
したがって、あなたが自分の頭の中で、いくら考えても、「自分自身の市場価値」は分かりません。
では、どうすればよいのか?
それは「自分以外に目を向ける」ことです。これしかありません。
世の中は、人と人との関係性の中で成り立っています。
そうですよね。仕事をするうえでも、自分一人で完結することは、世の中に一つもありません。つまり、「自分自身の価値は他人が評価する」んです。
なので、自分自身の頭の中で考えていても、自分自身の”主観”でしか物事が見れず、適切な評価は出来ません。自分自身を”客観”・”俯瞰”で見て評価しないといけないのです。
まずやるべきこと
自分の市場価値を知り、正しいアクションを起こすために、やるべきことはいくつかあります。
1.身近に活躍している人間からアドバイスをもらう
あなたの身近に、活躍している人、評価されている人がいるのであれば、話しを聞いてみましょう。
率直に、自分自身の課題が何で、何をするべきなのか、ということについてアドバイスをもらうのが効果的です。
あなたが主軸を置いている領域ではないところで成果を出している人でも構いません。
例えば、あなたがいま会社員として働いているのであれば、プロスポーツ選手として活躍している人に話を聴くことでも問題ありません。
世の中において、「市場価値が高める」ためにやるべきことは、領域ごとに大きく変わるものではなく、むしろその前提にある、基礎となる力がどれだけ培われているのか、ということが重要になります。
2.本を読む
世の中で評価されている人、または過去の偉人と呼ばれている人。
彼らが書いた本や伝記を読むこともまた、自分自身の市場価(現在地)を知ることのきっかけになります。
これまでに本を読んだことがない、という人はいないと思いますが、
自分自身の市場価値を測る、やるべきことを確かめる、という観点で本を読むと、まったく違う観点で得るものがあります。
おすすめは稲森和夫さんの「生き方」です。
あとは、以下なども、参考になります。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
3.診断サービスを使う
人材ビジネスを行っている会社が展開している、診断サービスなど、自分自身の市場価値を定量的に測るには非常に有効です。
これまでに大量に得られた人材データから、統計的に導き出される結果を教えてくれるので、一度試してみてください。
・ミイダス
パーソルキャリアという人材サービスを提供する大手の会社が提供しているサービスです。
全部で18問の質問があり、それに答えていくことで、その回答内容から、統計的な示唆を与えてくれます。
(回答するのは5分ほどあれば終わります)
こちらは、診断サービスだけなら、会員登録する必要はなく、質問に答えるだけ大丈夫です。
より詳細の結果を知り、そのうえで、転職先を探したい、ということであれば会員登録をしてみてください。
(1万5千社以上の優良企業が登録しており、オファーが来ることもあります)
(しかも、オファーが届いた会社については、書類面接なども不要で即面談が可能です)
※ミイダスというサービスの評価を知りたい場合はこのあたりもうまくまとめられており参考になりますよ。
https://kiniblog.com/miidas-matome/
・グッドポイント診断
業界最大手のリクルートが展開するリクナビネクストが提供しているサービスです。
自分自身の強みや、それを活かしたおすすめの転職先なども提案してくれます。
・転職力診断テスト
自分自身の強み・弱みをより詳細に知り、自分が活かせる転職先を知りたい、
という場合には、キャリアデザインセンターが提供する「転職力診断テスト」を利用するのも一つですね。
※キャリアデザインセンターは「type」という人材サービスを手掛けており、こちらも業界大手で実績も多数あります。
4.転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談する
少しでも時間がとれるのであれば、一度はエージェントのコンサルタントに相談することをお勧めします。
なぜなら、実際に企業(=市場)に求められていることがなんなのか?という観点を持っているのは、転職エージェントで数多くのケースを見ているキャリアアドバイザーだからです。
実際に話を聞いてみるのと、そうでないのとでは、得られる情報がには雲泥の差があります。
代表的なサービスとしては以下があります。
リクルートエージェント
新卒で就職活動をしたことがある人は、全員が一度は耳にしたことがあるであろう「リクナビ」を運営している、業界最大手の人材系会社です。
非公開求人数も業界最大と言われており、あらゆる年代層における転職を手掛けています。
市場や業界の動向も教えてもらえるため、転職すべきかどうか、迷っている方も勿論ですが、
自分自身がこの先何をすべきか、ということに悩んでいる人にとっての情報収集としても適しています。
マイナビエージェント
20~30代の転職については、最も成功率が高いと言われています。
また、サービスを利用した方の満足度が業界内でも最も良いとも言われており、特に有名企業への転職などを考えている方などには最適です(年収UP事例も多数)。
現状の職場や、自分自身の成長角度に疑問を抱いている方は、まず無料カウンセリングを受けてみて損はしないと思いますよ。
DODA
転職業界でも最大手の転職支援サービスの一つで、豊富な求人数を誇ります。また、DODAは求人数ではなく、キャリアアドバイザーの質の高さによって多くの支持を得ています。業界ごとに知識を豊富に持った転職のスペシャリストが、他では得られないような観点からもアドバイスをくれる等、非常に心強い味方となってくれます。
いかがでしょうか。
こちらに挙げたサービスは、ひとまず登録して、エージェントに相談してみるだけでも。
新たな知識や視点が得られるのでお勧めです。
5.実際にいくつかの会社の面接を受けてみる
更に、追加で時間をとることができるということであれば、先ほど例に挙げたようなサービスを利用し、実際にいくつかの会社の面接を受けて見ることをお勧めします。
実際に人材を欲している企業の面接を受けることで、どういった観点で見られ、どういった点を評価されるのか、ということが肌感覚としてつかむことが出来るようになるからです。
6.転職してみる(環境を変える)
転職活動をしてみて、自分にあった環境が見つかれば、思い切って転職してみる、ということも一つです。人は、良くも悪くも環境によって大きく左右されます。
かの、日本を代表する有名なコンサルタントの大前研一さんもこういったことをおっしゃっていますね。
自分を変える(変革する)方法は3つしかない。1つ目は、時間の使い方を変えること。2つ目は、住む場所を変えること。3つ目は、付き合う人を変えること。この3つの要素のいずれかにおいてでしか、人間は変わることは難しい。また、この3つの要素の中で、最も重要な要素を上げるとすれば、3つ目の「付き合う人を変えること」である。
時間とムダの科学 (PRESIDENT BOOKS)
最後に
この先、「自分自身がやりたいことに専念する」「自分の望むような生き方をする」ということを実現する上では、自分自身の市場価値がどれほどのものなのかを知り、そのうえでしかるべきアクションをとることが、確実に必要です。まずは、自分が置かれている環境において、出来るところからでも始めてみましょう。