アピールする人の心理的特徴・自己顕示欲があり過ぎる人が避けられる理由について
アピールする人の心理はどうなっているのか、心の中を詳しく知りたいと思ったことはありませんか。自分の存在をアピールしたがる人は、周りに必ず一人はいるでしょう。
付き合いにくいと感じることもあり、職場のようにどうしても避けられない環境だとストレスが溜まる場合もあるかもしれません。そこで今回は、困った時の対策ができるよう、アピールする人の心理的特徴について詳しくご解説していきますね。
アピールする人の心理的特徴について
自分のことを周囲に知ってもらいたいと思う気持ちは自然な人間の欲求。しかし人によってはアピールしたい気持ちが強すぎる場合もあります。必要以上にそんな態度が目立つ人は、次のような心理背景があることが考えられるでしょう。
他人に認めてもらいたい
アピールする人は、心理的に他人に自分を認めてもらいたい気持ちが強いためです。褒められたら誰でも気分がよくなりモチベーションとなり、さらに褒められたいと思うようになりますよね。
それがよいサイクルとなっている間はいいのですが、自分でも理解できないほど承認欲求が強くなり、無理な自己アピールにつながることもあるのです。
たとえば自慢話。収入が多い、カッコいい恋人がいる、実家がお金持ちなど、他の人が思わず聞き飽きてしまうような話も、本人にとっては自分をアピールする手段になっています。
自信がない
アピールする人は心理的に自分に自信がなく、物ごとを決断する時もなかなか判断が下せません。本当は気弱で、周りから攻撃されたらすぐに崩れそうになってしまうタイプなのですが、その弱さを知られないためにアピールを続けています。
基本的に自己アピールが多い人は、成功するために迷うのではなく、失敗したくないので迷うというネガティブ思考が根底にあるのです。不安が多く、失敗を過剰に避けるところがありますが、表面的には自己アピールする人なのでとても強いタイプに見られているでしょう。
ライバル意識が強い
アピールする人は心理的に負けず嫌いで、自分に近いレベルの人をすぐにライバルの対象にしています。同じ年齢の人、同じ性別の人、同じ出身地の人など、勝ち負けを基準にして考えるため、他人が評価されると不服に思うことがよくあります。
決して自分ができていないわけではありませんが、自分以外が褒められることは自分が「ダメ」だからと感じてしまうのです。ライバル意識が強いため、優れた人を認めることはなく、他人の揚げ足をとることが上手でしょう。
優越感に浸りたい
アピールする人の心理的特徴は「優越感」に浸りたいため。社会生活の中で自分の居場所を確保し、さらに自分の位置づけを高めようとする行為がアピールとして表れています。
自分の価値を他人に知ってもらい絶賛されることで、他の人よりも自分のほうが偉いと優越感を得たいのでしょう。「すごい人」というイメージを周りに植えつけるために、少しやりすぎているくらいの自己アピールが続きます。
しかし周囲が本気で褒めていることはなく、持ち上げてくれるだけでも自分のレベルの高さに納得している状態です。
協調性がない
アピールする人は心理的に自己中心的な部分がありますので、周りがどう感じるか、相手がどのような気持ちになるかと考える余裕はありません。
自分自身を目立させることに集中しているので、全体の流れを乱すこともしばしばあるでしょう。基本的に個人プレーが得意。複数で集まって何かする時は、自分の意見を無理やり通すか嫌になって逃げてしまうこともあります。協調性があまりないので、集団生活の中でストレスを感じやすいタイプといえますね。
アピールする人の共通点について
どこに行っても必ず出会うアピールする人。性格的に目立ちたい部分が関係していることもありますが、基本的にアピールする人とは次のような共通点があります。
相手の話は聞かない
アピールする人は、常に自分が中心でないとつまらなくなりますので、コミュニケーションでもいつも話役になっていることが多いでしょう。相手の話を聞くことはなく、すぐに自分の話題に振り替えてしまい一方通行になったままです。
SNSが好き
自分のことをどんどんアピールする手段としてSNSを好むことが共通点。買ったものや旅行したことなど、皆が羨ましがるような内容を意識して投稿しています。
友人もやたらと数は多いのですが、実際に付き合いがあるのはごくわずかでしょう。
他人の悪口が多い
自分の成績が伸びない時やスキルが伴わない場合、アピールする人は他人を引きずり下ろす手段をとります。悪口や妬みが多く、ネガティブな情報を発信することがよくありますが、結果的に自分にメリットがあるような話し方をしているはずです。
自己顕示欲がある人が避けられる理由
アピールする人は「自己顕示欲」が強いことが特徴。誰にでもある欲求ですが、アピールしたがる人は心理的に自分を評価してもらいたい願望が人よりも強い傾向があります。
自己顕示欲を原動力にして社会生活で成功することは可能。しかし上手く自己アピールしないと、次のようなデメリットも生まれてしまいます。
結果重視する
過剰なアピールする人は、結果重視になりやすくそれまでのプロセスを評価することはしません。たとえば職場の上司が自己顕示欲の強い人だったとしたら、部下の仕事は全て結果だけを判断してしまいますので、成績が悪く人一倍努力している人のことはあまり評価の対処にはならないでしょう。
結果を出すことだけに意識を集中させると、それまでの流れが全く楽しめません。プレッシャーを感じながらの生活は、周りから見ても魅力的ではないのです。
ネガティブになるから
自己顕示欲が強くアピールしたがる人は、とても前向きな印象があるものの、周りから認めてもらえないとすぐに落ち込みます。皆から「すごい!」と言われることが自分のゴール。
そのために毎日頑張っているので、結果が出せないと自己否定して全てを投げ出してしまうことも。感情的になる場面もありますので、自己顕示欲が強い人は周りがとても神経を使う存在です。
自分の気分次第でその空間をネガティブに変えるほど力があるので、必然的に皆が機嫌をとらなければならないこともあるでしょう。
見栄っ張りだから
自己顕示欲が強い人は、褒められるために実際の話を少し大げさに伝えることがよくあります。自分の能力や実績を大げさにアピールしたり、損得勘定で自分にメリットがある人には嫌いでもよい顔をして近づいたりするなど。
見栄っ張りの性格は本音がわからないため、自然と周りが距離を置いてしまうこともあります。完全な嘘ではなくても、事実と違うことを平気でアピールするため、信ぴょう性のない人、信頼できない人と思われることもあるでしょう。
人助けしない
アピールする人は、心理的に自分さえよければいいという考え方が根底にあり、さらに自分が評価されるためには周りが苦しんでいるほうが得に。
困っている人を助ける気持ちはなく、その間に自分がもっと高い位置づけになりたいと思っています。過剰な自己アピールをする人は他人と一線を引いているため、グループ活動が難しくなるでしょう。人助けにあまり価値を抱かないので、困った時に頼れない存在なのです。
まとめ
アピールする人は、心理的に少し弱いところがあるのかもしれません。誰でも自分をよく見せたいと思う気持ちは多少あるものの、現実とギャップのあるアプローチでエスカレートしないよう、冷静に自分自身を理解することが大切です。
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