年下の上司との付き合い方で失敗しない方法とは?年齢を意識しすぎないコツ
年下の上司との付き合い方は、最初はぎくしゃくしてコミュニケーションが上手くいかないこともあるかもしれませんが、自分の意識を変えてよい関係を構築することが可能です。
私たちが暮らしている中で、他人の「年齢」はとても気になるもの。とくにキャリアの世界では、年齢をあまり意識してはいけないこともあるようです。
では早速ですが、年下の上司との付き合い方について詳しくご説明していきましょう。
年下の上司と上手く付き合えない理由について
年下の上司よりも、自分のほうがその世界で何十年も先輩だとしたら、年齢だけでなく世代の違いも仕事に影響を与えるかもしれません。最近はIT業界のように若い人が活躍する仕事もありますので、上司が年下になる可能性は多いのです。ではなぜ上司が年下だとやりにくさを感じるのか、主な理由を見ていきましょう。
成果主義に慣れていない
働く環境が昔とは違っていると感じる人は多いはずですが、どの会社も多く取り入れられていた「年功序列」が「成果主義」に変わり、年齢の差がなくなり始めています。
現在は成果主義で、できる人を評価する傾向も増えているため、昔ながらの年功序列に慣れている人はなかなか受け入れられないかもしれません。
現場で経験を積んでいるベテランよりも、大卒の経験が浅い人が上司になるようなこと。年功序列がどんどん崩壊する可能性はどこにでもあるのでしょう。
偏見を持っているため
年下の上司の仕事のやり方や話し方など、些細なことまで気になり始めると、とても働きにくい状況になります。上司と部下というはっきりした力関係の場合は、年齢にこだわるのは仕方ないかもしれません。
若いから、経験が浅いからというだけで偏見を持ってしまうことはよくあるでしょう。また場合によっては、スキルがない人がいきなり上司になると、会社の経営者にコネがあるのではないかと疑ってしまうこともありますよね。
態度が気に入らない
「これを明日までやっておいて」と上司に仕事を依頼された時になぜか感じる違和感。それは年下の上司の態度に不満があるためで、年上に対してのマナーがないことがいつも気にかかるためです。
たとえ役職が自分よりも上だとしても、人間としては年齢が上のほうが偉い、そう考えてしまうと年下の上司の態度が生意気に見えてしまいますね。
また年下の上司の中には、年上の部下への接し方に慣れていない人も多く、空威張りする人がいることも確か。こんな場面なら、自分はこう指示をするだろう…と上司のやり方に不満が募っていきます。
経験不足が目立つ
年下の上司は、これからもあちこちで増える可能性があるため、どのような上司でも年齢にこだわりすぎない考え方が大切です。しかし経験豊富な人から年下の上司の仕事ぶりを見ると、力不足や経験不足を感じることは必ずあります。
忠告したいことがあっても上司なので言えず、気持ちがモヤモヤするでしょう。間違った方法で仕事を指示されても、上司の言うことは聞かなければなりません。経験不足が明らかであっても、強く言えない関係は心の中で葛藤になるでしょう。
上司が気を遣いすぎる
年下の上司の中には「自分のほうが若いから」ということを肝に銘じて、年上の部下や経験豊富な人には丁寧に接してくれる人もいます。自分が割り切って付き合っているつもりでも上司が丁寧すぎると、職場に居づらいということもあるでしょう。
「お忙しいところすみませんが、この書類を明日までにやっておいていただけますか」と、まるで部下が上司に仕事を頼むように接してくる年下の上司。
年下の部下には強い態度で接し、年上には敬語を使うなど、明らかに気を遣われると関係が難しいですね。
年下の上司と付き合うコツについて
年下の上司と上手く付き合うには、意識改革として次のポイントを考えてみましょう。年上のほうが偉いという考えは、根底から変えていく時代なのかもしれません。
固定観念をなくす
威張り散らす年下の上司。仕事ができないのに偉そうにしているなど、あまりよいイメージを持たない人は多いでしょう。しかし年下だからといって「ダメ」な上司になるとは限りません。
自分の思い込みで厳しく相手を判断しすぎると、上司のよさが見えてこないこともあるでしょう。また年下の上司に対して複雑な気持ちを抱くのは、ライバル意識があるため。
年下に負けたという気持ちが、上司へのネガティブな固定観念にもつながっているのです。この場合は上司が年上だと、別の思い込みで接してみるといいかもしれません。
尊敬すること
年下の上司が難しいと感じる時は、自分だけでなく上司も葛藤していると、相手の気持ちも考えてみましょう。年上の部下への接し方は、腫物を触るように気をつけている人もいるはず。
年齢はどうであれ、上司であることに変わりはありませんので、きちんと尊敬することが大切なのです。仕事のやり方が違うと思った時は年齢のせいにせず、価値観や考え方が違うからと理解してあげましょう。
年齢が人間を評価するものではなく、あらゆる要素を総合的に考えてみることも大切です。自分には思いつかないアイデアや実行力など、年下から学べるところはたくさんあるはずです。上司の名前を呼ぶ時や、会話の際も必ず敬語を意識しましょう。
何でも話せる関係を意識する
経験の浅い上司は、年上の部下から教わることもたくさんあります。しかし部下と上司という関係にこだわってしまうと、お互いに意固地になりコミュニケーションがとれないことも。
たとえば上司の仕事の指示の仕方でわからないことがあったらきちんと質問して、時には自分の意見を含んだ話し方をするのもオススメです。
「この作業はここからやったほうが早いと思いますが、どうでしょうか」など、あくまでも意見を提供。相手を否定したり訂正したりする姿勢は避けてくださいね。会社の飲み会などの機会を活用して、なんでも話せる関係を構築してみませんか。
相手の居心地の悪さも考えてあげる
年下の上司は、威張りたいために上司になっているわけではなく、それなりの評価や期待がありそのポジションについているということ。
上司として大きな責任を負わされ、周囲にはわからないあらゆるプレッシャーがあるでしょう。部下との付き合い方以外にも頭を悩めることはたくさんありますので、そんな上司の気持ちに寄り添ってあげることも大切です。
経験豊富な人は、自分の得意なことを活かして上司をサポートしてあげる気持ちが必要。「信頼して仕事を任せられる部下」というところをアピールをしてみましょう。
年下の上司に不満がある時はどうする?
年下の上司と上手くいかない時は、次のような対処方法もあるので検討してみてください。
個人的に話す
上司と二人きりで、正直に今感じていることを話すこともオススメです。相手の気持ちがわかっているようでも、心の中では違う感じた方をしているかもしれません。
仕事を順調に進めるためにも、モヤモヤしたことはお互いオープンにしてみましょう。
仕事だと割り切る
年下の上司よりも、自分のほうが仕事はできるというケースもよくあります。でも上司を無視して仕事を仕切ることは、ビジネスマナーがないのと同じ。そんな時は仕事だと割り切って、上司と部下という関係を貫くことも方法です。
まとめ
年下の上司への接し方を変えても上手くいかない時は、転職も改善策になります。上司という立場を悪用する若い人もいるかもしれませんので、納得できない場合は自分のポジションに納得できるよい環境を探してみましょう。