転職は直接応募と転職エージェントのどちらが有利？直接応募のメリットとデメリット

転職する方法として、様々なアプローチ法がありますが、大きく分けると直接応募する方法と、転職エージェントなどの斡旋を利用する方法があります。

直接応募は文字通り、求職者が自ら直接に転職を志望する会社に応募することです。転職エージェントは、求人（会社）と求職（個人）をとりもってくれる人材の斡旋を目的とした会社のことです。

転職するには直接応募と転職エージェントの、どちらが有利と言えるのでしょうか。では解説していきましょう。

 

直接応募の方法とは

直接応募と言っても、その方法にはいくつかのものがあります。以前は、求人情報誌・新聞の求人欄や折り込み求人広告など、紙面で探して連絡をするというケースが一般的でした。

現在でも紙面もありますが、インターネットを利用して求人情報を得ることが多くなりました。では、直接応募の主な方法をご紹介しましょう。

 

公式ホームページから応募

求職者が自ら、会社の公式ホームページで採用情報やキャリア採用サイトを閲覧して、応募する会社を探します。会社の情報や募集要項をよく確認しましょう。

ホームページ内の専用ページでエントリーするケースや、履歴書や職務経歴書など指定の書類を郵送するケースなどがありますので、掲載されている応募方法に従います。

会社のホームページから直接応募する方法は、志望する会社がある程度絞り込めていないと大変です。業界や職種など、ターゲットを定めるのも重要です。

転職を志望する会社が、ホームページで採用を募集しているとは限りません。諦めずにお問い合わせの電話やメールで、求人がないかどうかの確認を行うと、履歴書などの書類を送ってくださいと、転職への足掛かりが得られる場合もあるのです。

 

転職サイトを使う

転職サイトに登録して利用する方法は、パソコンやスマートフォンなどを使い、とても便利なこともあり多くの利用者がいます。豊富な求人情報の中から、自分に合った条件で検索して絞り込むことができ、効率的に探すのが可能です。

転職サイトでは条件を変えて幅広く探せて、多くの応募を並行して行いたい場合にも便利です。手軽に応募できる反面、人気の求人には応募も殺到し、競争率も高く厳しいと理解しておきましょう。

 

知人や友人からの紹介

知人や友人からの紹介で、転職先の会社とのつながりのきっかけを得て、転職できる場合もあります。知人や友人がその会社との関係性にもよりますが、会社の上層部や人事部などにパイプがある場合にはとても有効でしょう。

社員紹介制度（リファラル採用）を行っている会社もあります。知人や友人が志望する会社に勤めている場合、社員紹介制度がないかを聞いてみても良いでしょう。

転職が成立すると、紹介した社員に対して報奨制度を設けている会社もありますので、より親身に相談に乗ってくれるのです。

 

直接応募のメリットとは

転職エージェントなどの斡旋に任せるよりも、自分自身で動きたいという行動派の人には、直接応募は向いているかもしれません。

直接応募するメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。直接応募するメリットについてお伝えしましょう。

 

入社の熱意が伝わりやすい

直接応募で公式ホームページから応募しているケースでは、独自にその会社のことを調べて応募するので、入りたいという思いが伝わりやすい場合があります。

他の媒体を介さずに、自分の意思でこの会社を選んだという根拠を明確に示し、会社に貢献できること、貢献するための心構えなど、熱意を前面に出してアピールしましょう。自分で考えて行動できる積極性も、アピールできるポイントなのです。

 

低コスト優先の場合は採用されやすい

転職サイト、転職エージェントともに求職者は無料で登録できます。しかし、求人側の会社は転職サイトへの掲載費用や、転職エージェント経由では年収の30%程の採用コストを支払います。

公式ホームページから応募するのは、採用費用が掛からないメリットがあるので、低コストで人材を採用したい場合には有利になるケースもあります。次に低コストが転職サイトで、最も採用コストが掛かるのが転職エージェントです。

 

直接応募のデメリットとは

直接応募するデメリットには、どのようなものがあるのでしょう。在職中に転職活動を行う場合は、あまり時間が取れず自由に職探しができないケースは多いのです。

これも直接応募のデメリットの一つです。他にもある直接応募のデメリットをお伝えしましょう。

 

書類選考通過率が低い

直接応募の場合、書類選考の通過率が低い傾向にあります。経歴や資格、スキルなどが申し分なく他の人より秀でていると、直接応募でも高い通過率が期待できます。

しかし一般的なレベルの場合、転職エージェントの推薦状があるケースに比べると、直接応募では書類選考で不利になりやすいのです。

さらに転職エージェント経由では、応募書類の内容についても適切なアドバイスが受けられます。

 

交渉など全て自分で行う必要がある

転職エージェントでは、転職先との条件交渉や面接の段取りなど、全てを代行してくれます。これが転職エージェントの特徴でもあります。

直接応募の場合には、全ての連絡のやり取りを自分で行い、言いにくい給与の交渉や労働条件などを全て自分で行う煩わしさがあります。

連絡のやり取りで、言葉遣いやメールの文面などで失敗しないようにと、とても気を遣わなければなりません。

 

転職エージェントが転職での応募に有利な理由

転職するには直接応募と転職エージェントの、どちらが有利と言えるのでしょうか。ケースバイケースもありますが、一般的には転職エージェントに登録する方が、転職する際の応募に有利になるケースは多いと言えます。では、どのような点で転職エージェントが有利なのかを説明しましょう。

 

条件に合う会社をアドバイザーが見つけてくれる

転職エージェントでは、求職者の経歴やスキルなどの分析から条件に合う会社を見つけてくれます。アドバイザーやコンサルタントといった専門のスタッフが、求人（会社）と求職（個人）のマッチングをしてくれるのです。

したがって、採用されやすい会社を紹介してもらえる確率が高く、転職の応募に有利と言えます。

 

希望の会社に採用されるコツを教えてくれる

転職エージェントでは、希望する会社に採用されやすいコツを教えてくれます。履歴書や職務経歴書など、提出書類の記載内容チェック、志望理由や自己アピールの仕方など、面接の受け答えの指導をしてくれるのです。

希望する会社に応じたアドバイスを聞いたりして、採用されるためのコツを教えてもらいましょう。転職エージェントは転職を成功させて、求人会社から報酬をもらうシステムのため、熱心に指導やサポートをするのです。

 

転職の可能性を広げるには

直接応募や転職エージェントについてお伝えしましたが、転職の可能性を広げるには、まず求職者個人のレベルアップを日頃から心掛けることです。

入りたい業界や、転職したい会社についてよく調査し、必要な知識や能力を身に着ける努力が必要です。転職する目標を明確に定めて、それに向かってスキルアップをすることが大事なのです。

目標に向かって努力しておくことは、必ず役に立ちます。転職エージェントのマッチングでも、上のレベルの会社を紹介してもらえるケースも。

面接での受け答えでも、身につけた知識がきっと活きるでしょう。当然、転職してからの仕事ぶりにも活用でき、信頼も早く得られます。