保育士 悩み

保育士によくある悩みとその対応策

「子どもの頃から、将来の夢は保育士ってみんなに言ってました!」
「子どもが大好きだから、保育士になるって決めてました!」

保育士さんは、そのように夢をもって保育士を目指す人が多いですよね。それだけに、実際に保育園に就職して働き始めたら、自分が抱いていたイメージと現実とのギャップに悩む人も多いはず。

「保育士疲れた・・・辞めたい」

そんな声が、SNS上などでもよく見かけられます。
保育士はとても意義があり、やりがいのある職業です。ただ単に子ども達の食事や睡眠などのお世話をするだけではありません。
親に代わって子ども達一人ひとりの成長を見守り、心豊かにのびのびと育つように愛情を届ける職業です。
だからこそ、子ども達がのびのびと育つためには、まずは保育士さん自身が明るく元気で、楽しく仕事ができることがとても大切なことなのです。

ここでは、色んなお悩みをもった保育士さんにとって、「明日も仕事がんばろう!」と思えるようなヒントをいくつかご紹介します。

【期待の新人保育士さん】、【頼れる中堅保育士さん】、【助っ人役のパート・派遣保育士さん】と雇用形態別に3パターンご紹介するので、あなたが該当するパターンをチェックしながら読んでみてくださいね。

 

保育士によくある悩み

【期待の新人保育士さん】

★お悩みその1
勉強も実習もがんばって、保育士資格を取得しました。無事、内定ももらって保育士として働いています!でも、正直不安なんです…。

★お悩みその2
新人だから、できないことが多くて。特にピアノが苦手だから自信がなくて…。

【頼れる中堅保育士さん】

★お悩みその1
保育士歴8年です。保育士として毎日充実しています!でも、そもそもキャリアってどう積んでいけばいいんでしょうか?

★お悩みその2
仕事に一生懸命になりすぎて、休みの日は何したらいいかわかりません…。プライベートで将来が見えないのもちょっと不安です。

【助っ人役のパート・派遣保育士さん】

★お悩みその1
子育て中のため、パートで働いています。他の保育士さんと勤務時間が違うので、ちょっと気を遣ってしまいます…。

★お悩みその2
派遣で働いているのですが、毎回新しい環境に慣れるのが大変です…。

いかがでしょうか?あなたに当てはまるケースはあったでしょうか?

 

悩みの原因は何か?

保育士 よくある悩み

【期待の新人保育士さん】

「できない」ということをネガティブに捉えすぎているのかもしれませんね。どんなにベテランの保育士さんでも、新人時代は必ずあるもの。
どのベテランの保育士さんも、多くの失敗をして、今があるはずです。ヒントは「できない」という事実を自分がどう捉えるかにあるようです。

【頼れる中堅保育士さん】

保育士として長く活躍してきたことは自分で自分を褒めたいところ。ただ、今の仕事内容や人間関係に慣れすぎているのかもしれませんね。
慣れすぎると、チャレンジすることへのハードルが上がってしまいがちです。
「あれ?このままでいいのかな?」と思うことは、次のステップへうつる準備が必要というサインだと捉えましょう。

 

【助っ人役のパート・派遣保育士さん】

パートや派遣の働き方を選ぶ方は、育児や介護などの家庭の事情や、個人的な理由が元になって働いている方が多いようです。
そして、保育は幼児期の子どもの世話をするということもあり、密な関わりが求められます。職業柄、雇用形態と少しギャップが生じていると言えます。
これは割り切ることが重要になるのですが、ヒントとしては先に出てくる「感情労働」を参考にしてみてくださいね。

 

 

悩みを解決するためにやるべきこと

保育士 悩み解決

まず最初に、どのパターンの保育士さんにも言える解決方法があります。

それは、<自分なりのリフレッシュ方法を持つ>ということです。

保育士さんは子どもと関わることにやりがいを感じていることが多い側面、仕事に専念しすぎる人も多くいます。
保育とは関係ない趣味に熱中する、1日の時間の使い方を思い切って変えてみるなど、自分の時間を大切にすることが大事です。

もうひとつご紹介したいのは、<感情労働>という言葉があります。

近年、社会学者A・R・ホックシールドが提唱している言葉です。
これは、相手(お客様など)の精神を特別な状態にするために、本心とは関係ない感情を誘発・抑圧する労働のことを意味しています。
少し難しい言い方をしましたが、園長・同僚・保護者、そして時には子ども達も含まれる複雑な人間関係の中で、自分の感情を抑えて疲れた経験がある人もいると思います。

それに、先生として24時間模範的でいようとしてしまうと誰でも疲れるでしょう。

感情労働には、バーンアウト(燃え尽き症候群)ということも深く関係しています。
感情を抑制しすぎていると、コップに水が溢れるように日常的にストレスを溜め込んでしまい、ある日突然燃え尽きてしまうといったことになりかねません。

自分らしさを忘れずに、子ども達と笑顔で接する保育士でありたいですね。

 

【期待の新人保育士さん】

★お悩みその1
保育士は新人でもベテランでも「先生」と言われる職業。最初はこんな私が先生って呼ばれていいのかな…と戸惑うこともあるかと思います。
しかし、無理して背伸びする必要はありません。新人のうちは先生としてではなく、社会人として必要なことを身に付けることに専念しましょう!
社会人1年目で大切なことは、びっくりするくらい基本的なことです。
明るくいること、挨拶をすること、学ぶ姿勢をもつこと。
この基本ができて評価されるのは、新人さんの特権でもあります。
また、現場では質問をすることが多いと思います。意外にも質問の内容よりも、聞き方やタイミングが重要です。
同僚の先生の性格によって、質問の仕方やタイミングを見計らうことも社会人としての大切なスキルになります。

★お悩みその2
ベテラン先生にも苦手なことはあります。ベテラン先生は経験でカバーできますが、新人ならば工夫しましょう。
例えばピアノはメロディだけの簡単な楽譜にしたり、他の楽器ができるならそれで上司に提案してみましょう。
保育は流れを止めないことが大事。技術的にできることが全てではないので、工夫を1つ2つ入れてみるだけでもうまくいくこともたくさんあります。

 

【頼れる中堅保育士さん】

★お悩みその1
今までの経験を生かした、長期的なキャリアプランを考えることが大事です。保育業界も年々変化をしてきています。
保育園の数も増加傾向にあり、その運用形態も多様になってきています。最近では、社会福祉法人やNPO法人に加え、株式会社も増えてきています。
また、運営法人によってはグレード制度を導入したり、複数の保育園を運営したりとキャリア形成への取り組みが活発なところもあります。
まずは他の保育園がどんな取り組みをしているかを知り、自分が働いている園がどんな立ち位置にいるのか俯瞰してみましょう。

★お悩みその2
ワークライフバランスという言葉が広まってきている昨今ですが、保育業界もその波に乗ってきています。
残業や有給取得などは問題ありませんか?プライベートが仕事の疲れをとるだけの生活にならないように気をつけましょう。

 

【助っ人役のパート・派遣保育士さん】

★お悩みその1
担任のサポートで子どもの対応をする職務もあれば、子どもと接することのない職務もあります。担任との連携を大切にし、良きサポート役に徹しましょう。
また、子どもをとりまく仕事も多様になってきています。最近はベビーシッターやフリーランス保育士という働き方もあるそうです。
保育園のパートが合わないようであれば、このような働き方も検討してみると良いかもしれません。

★お悩みその2
自分ルールを作っておくと良いかもしれません。事前にヒアリングする内容をリストアップしたり、色々な保育園をみているからこそできる立ち回り方があるかと思います。

 

 

最適な環境を選び、自分らしい働き方を目指しましょう

いかがでしたでしょうか。保育士さんの悩みは大きくは人間関係にあると言われています。
上記のように自分で解決策を試して努力をしてみたとしても、同僚や園との相性が悪かったり、いわゆる「ブラック」な保育園に勤めていると、そもそもの改善が厳しい場合もあります。

以前はひとつの保育園で長く働くことが主流でしたが、近年は保育士の働き方も多様化しています。
自分らしい働き方を見つけるためには色々な方法がありますが、ひとりで悩んで解決できそうに無い場合は<転職サービス>を活用するという方法も検討してみてはいかがでしょうか。

 

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