【就活必読書】「ロジカル面接術」これだけ抑えておけば合格率UP!
人生において、そう何度もあるわけではない就職活動。自分が志望する企業の内定を得るためには、面接対策は欠かせません。
勿論、「自分は自身があるので、自分の実力だけで勝負するんだ」という人もいるかもしれませんが、いずれにせよ、面接対策をする場合としない場合では、確実に結果は変わってくるでしょう。
就活においては必読書とも言われている「ロジカル面接術」。この本に書かれていること、そして、そこから何を読み取り、何をすべきか、ということについて整理してみました。
「ロジカル面接術」に書かれていること
「ロジカル面接術」の本に書かれていることを要約すると、以下になります。
・会社が人材に求めるのは、「会社に貢献する人」である(それ以外のことはおまけである)
・「会社に貢献する人」であることを証明するには、「能力があること」と「方向性が会社と一致していること」を示す必要がある
・「能力があること」を示すには「問題解決力」、「行動力」、「コミュニケーション力」の3つがあることを示す必要がある
・「方向性が会社と一致していること」を示すには、「自分のやりたいこと」と「会社のやりたいこと」が一致していることを示す必要がある
世の中には、さまざまな面接に関するテクニック本などがありますが、突き詰めると、これだけのことだと言っています。
少し、細かく解説します。
会社が人材に求めるのは、「会社に貢献する人」である
会社がどのような人材を欲するのか、ということを考えると、究極は「会社に貢献する人」という1点です。
「会社に貢献する人」というのは、言い換えると、「お金を稼げる人」です。
会社というのは、営利団体であり、世の中の誰かしらに、何らかの価値を提供することで、その対価として、お金を頂きます。
裏を返すと、お金を頂き、稼ぐことが出来なければ、会社として存続することは出来ません。
どれだけ正しいことを使用と、どれだけ世のため人のためを思って仕事をしようと、最終的にはお金を稼げなければ、会社はつぶれてしまいます。
むしろ、お金を稼ぐことが出来、売り上げが上がっていれば、会社として新たなことに投資も出来ますし、世の中に与える価値の総量を大きくしていくこともできます。
したがって、会社としては、「会社に貢献してくれる人(お金を稼いでくれる人)」が必要なのです。
「会社に貢献する人」とは「能力がある」×「方向性が会社と一致している」人である
会社に貢献する上では、勿論「能力がある」ということは真っ先に挙げられる必要条件でしょう。
しかし、「能力がある」だけでは、会社に貢献できる条件としては不十分です。
なぜなら、能力があっても、会社との方向性が全く異なっている人であれば、おそらく、会社の意に反した行動をし、場合によっては組織内で問題を起こしてしまうことも考えられます。
本人にとっても、その会社で働くことは、決して気持ちの良いことではありませんし、会社にとっても、その人にとっても、お互いにとって良いことがありません。
したがって、「能力がある」ことと「方向性が会社が一致している」ことの両方が兼ね備わっている人を、会社は求めています。
「能力がある」人とは
「能力がある」人というのを、この本では「問題解決力」、「行動力」、「コミュニケーション力」がある人であると言っています。
「問題解決力」
「問題解決力」がある人というのは、「問題発見力」と「問題分析力」を持っている人のことを指します。
目の前で起きている事象を見たときに、どこに本質的な問題があるのか、ということを突き止める力を「問題発見力」と言います。
「問題発見力」ある程度経験層がモノをいう部分でもあります。
複雑に絡み合う事象の中から、膨大な情報をかき分け、何が問題であるのか、ということを突き詰めるには、ある意味直観力に似たものも求められるためです。
これは、仮に学生の立場であっても、日ごろからそういった思考を行っている人であれば、「問題発見力」にたけている人はいます。
「問題分析力」については、一定根気よく問題に向き合うことで、補うことが出来ます。
具体的には「論理思考力」や「仮説構築力」、「情報取集力」などを養うことで、「問題分析力」を発揮することができます。
このように「問題発見力」と「問題分析力」があるということを、過去の経験などから裏付けられるようなエピソードを語ることが重要であると言っています。
「行動力」
文字通り、「行動する力」です。
「百聞は一見にしかず」や「”分かる”と”出来る”は似て非なるものである」ということをよく言うように、頭の中だけでウンウンと考えているだけでなく、実際に行動するフットワークの軽さがあることも非常に重要です。
あなたの過去の経験に、「とにかく足を動かして情報をかき集めた」とか「いろんな人に協力を仰いでなんとかプロジェクトを成功に導いた」といったようなものがあれば、まさに「行動力」があることを示す良い材料となります。
「コミュニケーション力」
この本では、コミュニケーション力を因数分解すると、「理解力」、「察知力」、「言語化力」、「話術」に分けられると言っています。
コミュニケーションの基本は、”聞く”ことから始まりますが、相手の話を聞き、「理解する力」があるのか、ということがまず初めに重要となります。
また、人は思ったことを全て言葉にするわけではありませんから、相手が言語化していないことについても、どのような意図が含まれているのか、と言ったことを汲み取る「察知力」も必要になります。
そのうえで、相手に対して自分の考えや意見を伝えるうえで、「言語化力」や「話術」といったものが求められます。
この「コミュニケーション力」については、実際の面接の場で見られることになります。
したがって、日ごろのコミュニケーションからこの「理解力」、「察知力」、「言語化力」、「話術」というものを意識してコミュニケーションをとるようにしましょう。
「方向性が会社と一致している」とは
「方向性が会社と一致している」とは、言い換えれば、「自分がやりたいこと」と「会社がやりたいこと」が一致しているということです。
「自分がやりたいこと」を見つけることは簡単ではありませんが、少なくとも、過去の経験の中から、楽しいと思ったことや、やりがいを感じたことを洗いだし、その共通項を探してみましょう。
「自分がやりたいこと」を整理するうえでは、「これは難しいな」とか「これは時間がかかるからできない」といった制約は取っ払って考える必要があります。
少し難しいですが、場合によっては身近にいる友人や先輩、就職をサポートしてくれるエージェントの方などに相談しながらやってみましょう。
ここまで書いてきたように、面接においては、「自分が会社に貢献出来る人材である」ということを示せるように、その根拠を具体で伝えればよいのです。
「能力があること」、「方向性が会社と一致していること」について、自分の過去の経験をさかのぼり、深掘って見て、当てはまることがないか考えてみましょう。
誰しも、一度や二度は、何かしらに没頭した経験があるはずです。そういった経験のなかから、上記に該当するような要素を抽出し、面接の中での会話に盛り込むようにしましょう。
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「ロジカル面接術」のさらに一歩先を行く
ここまで、「ロジカル面接術」の本に書いてあることについて、触れてきましたが、実は、あなたが本当の意味での”価値ある就職活動”を行うためには、もう一つ頭に入れておいてほしいことがあります。
それは、「自分を会社に合わせようとし過ぎない」ことです。
就職活動において、本当に重要なことは、「自分自身を正しく知り、ありのままの自分を受け入れてくれる会社を見つける」ことです。
仮にあなたが志望する会社に、無理して自分を合わせようとして、運よく入社できたとしても、それは、本当のあなたではないため、入社した後で「本当なこんなつもりではなかった」と後悔することにもなりかねません。
もしかすると、あなたがいま志望している会社に入ることができれば、「給料がいい」とか「有名な大手企業なので周囲からも褒めらえる」といったようなことがあるかもしれませんが、それは、本当にあなた自身が望むよな環境でしょうか?
本当に、自分自身がやりたいこと・なりたい像に近づくために最適な会社でしょうか?
このことを、自分自身に徹底的に問いかけてみてください。
そして、その結果、あなた自身が本当に「入社したい」という会社であれば、全力でその会社にアピールするための準備をしましょう。
あなたの中で、確固たる決意があれば、面接でアピールするための材料集め、面接対策なんて大したことではありません。
それに、仮に、今回ダメでも、いずれその会社に転職して入る可能性だってあります。
是非とも、あなたに本当にあった環境が見つかることを願っています。
「ロジカル面接術」以外のおすすめ本
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