正社員の経験がない人の転職技・成功させるための大切なポイント
正社員の経験がない人が、転職活動で正社員として採用される確率はどれくらいあるでしょうか。転職市場で有利なのは経験やスキルがある人で、とくにアルバイトから正社員になるには、困難に感じる部分もあるかもしれません。
そこで今回は、正社員の経験がない人の転職方法について、成功のためのポイントを徹底的にお伝えしていきましょう。
正社員の経験がない場合の転職方法
大学を卒業してからずっとアルバイトをしてきた人も、世の中には決して少なくありません。しかし安定した収入や福利厚生を手に入れるためには、正社員のメリットは魅力的に思いますよね。
正社員の経験がない人でも転職は可能です。その場合は次のような点を意識しながら、正社員として採用されるよう自分自身を磨いていきましょう。
未経験からの正社員は可能
正社員の経験がない人の転職は、近年とても増えていますので、転職市場も昔より柔軟に対応しています。その理由として非正規雇用者が増える背景があり、年齢が高くなるごとに数は増加傾向に。
特に注目したいのは、働き盛りの35歳~45歳などの年齢層でも、正社員でない人は増えているのです。パートやアルバイトでは安定した収入を見込みにくいため、将来を考えたら少しでも早く正社員の座を勝ち取るほうが、転職活動はやりやすくなるでしょう。
第二新卒までに転職活動を行う
正社員の経験がない場合、有利に転職活動するなら年齢がキーポイントになります。「第二新卒」といわれる25歳前後の転職なら、企業側も長く勤務してもらえると期待できるため、たとえ未経験でも正社員として採用される可能性が高くなります。
転職は年齢が上がるにつれて難しくなるともいわれていますので、実績や経歴がない場合は少しでも早く活動を始めることをオススメします。
正社員登用制度を使う
正社員の経験がない場合に考えたいことは、正社員登用制度を導入している会社で働くことです。勤務体系はアルバイトや派遣社員など、色々なパターンがありますので、会社の規則を理解しておくとよいでしょう。
正社員登用制度とは、一定期間働いた非正規雇用の従業員を正社員にする制度のこと。全ての企業が導入しているわけではありませんが、アルバイトがメインの企業などでは可能性があります。
実力があるアルバイトや、熱意、誠意がある人は、企業も積極的に正社員としての採用を考えてくれるでしょう。飲食業界やアパレル販売、医療介護などの業界で、正社員登用制度を導入していることがよくあります。
正社員としての転職が難しいと感じた場合は、このような制度を使い、まずアルバイトで働くことも方法のひとつになるのです。
経験を重視してくれる企業を探す
アルバイトや派遣社員でも、正社員以上に真面目に働く人は多く存在します。そんな熱意を大切にしてくれる企業もありますので、未経験から正社員になることは決して不可能ではないのです。
企業によっては、経験を大切に評価してくれる場合もありますので、アルバイトで得た経験を上手くアピールすることがコツになるでしょう。
たとえば正社員の営業職なら、アルバイトで接客業をやっていた人や販売職の経験がある人なら、正社員としてもそのスキルは活かせるはず。
転職で成功させるには、アルバイト時代に体験した業種や業界を狙うことも有利になるコツです。
資格に頼らない
正社員の経験がないと不安な材料をなくすために、資格取得に励む人もいますよね。転職市場ではスキルや資格はとても大切ですが、それ以上に実務経験を求める企業も存在するのは事実。
資格があっても即戦力にならない場合も考えられますので、資格取得以外にも体験できることを考えてみましょう。
地方の企業に応募する
都市圏の大手企業だとライバルが多いため、スキルの高い人材からさらに選別される傾向にあります。しかし地方の中小企業では、募集しても人材が集まらない悩みを抱えた企業も存在しますので、そのような穴場を見つけて応募することも方法ですね。
比較される人が少なければ、自分の価値をさらにアピールできるチャンス。企業の規模に関係なく、まず正社員としての経験を積む最初の一歩であることを理解しておきましょう。
正社員として採用されやすい人の特徴
正社員の経験がないと、転職活動で引け目を感じてしまうかもしれませんが、肩書きを重視せず人材を重視する企業はたくさんあります。
次のようなタイプは未経験でも企業が魅力的に感じるので、転職が成功しやすくなるでしょう。
プライドがある
「アルバイトだから…」というコンプレックスを相手に見せないことも大切。非正規として勤務した間に、色々な経験をしてきたはずです。
それは正社員、アルバイトに関係なくとても価値のあることなので、立派なアピールポイントとして自信を持ちましょう。経験したことの中から何を学んだか、正社員と同様に熱意を持って仕事に取り組んだことをアピールしてくださいね。
非正規だったことをポジティブに捉えている
大学卒で正社員として就職しなかった人は、なぜ非正規雇用のままだったのか、採用側はとても気になります。就職で失敗したから、希望企業に就職できなかったからというネガティブな理由は伝えないほうが安心。
それよりも非正規である自由さを活かして、さまざまな仕事を経験したかったなど、自ら非正規を選んだことがわかるようなアピールをしましょう。
正社員になると、違う仕事に就くには転職を繰り返すことになり、あまりよい印象にはなりません。その点アルバイトや派遣なら短期間の雇用も多いため、職歴が多くても納得されると考えられます。
面接で伝えることは何か?
正社員の経験がない人をどう判断するか、企業が重視するのは面接での評価です。有利に転職するためには、次のような面接のポイントを意識しておくと成功に導きやすくなります。
応募の理由を明確にする
正社員の経験がない人が正社員になりたい理由として、企業がまず考えるのは「安定した収入が得たい」ということです。経済的な面だけで応募されるのは、企業にとってもあまり好ましいことではありませんので、なぜその企業を選んだのか、社風や会社の方針など、共感できる部分を事前に調べておきましょう。
もし会社で新人向けの研修制度がある場合には、そのような点も魅力として伝えると、企業研究をきちんとやっているとの評価がされます。
正社員への熱意をアピールする
未経験から正社員になる際、面接で必ず質問されるのは、なぜ今までアルバイトを選んでいたのかという点。正社員になりたいと思うきっかけや理由は、きちんと明確にしておくことが大切です。
実務経験がないことは、未経験者にはハンデになってしまいますが、不足する部分は熱意でカバーしましょう。正社員になったらやりたいこと、具体的にどのようなことが強みになるかなどの自己分析をして、経験を活かす具体例を伝えることもひとつの方法です。
責任感をアピールする
「今までアルバイトしかしてこなかった人だと、仕事が嫌になったらすぐに辞めてしまうのでは?」という不安を抱く企業も存在するかもしれません。
未経験から正社員になるためには、企業側の不安材料を取り除くことが大切なので、仕事に対する責任感を強くアピールしてください。残業、出張、休日出勤なども柔軟に対応できるなど、即戦力としてどのような人材を求めているかをよく把握しておけば、アプローチすべき部分が見えやすくなります。
まとめ
転職エージェントに相談すれば、アルバイトから正社員に転職する場合も、よい方法が見つかりやすくなるでしょう。企業の特色や採用傾向は、求人広告を見ただけではわからないこともたくさんありますので、有利な情報収集をするためにもまずはアドバイスしてもらいましょう。