仕事を取られたくない人の心理背景にあること・ライバル意識が強い人が注意したいこと
仕事を取られたくない時は、心理的に関係する要因がありますので、自分の気持ちを整理しながら状況を理解してみましょう。働きたくないと思うことはあっても、仕事がなくなるのはもっと辛いですよね。
職場は誰しも言わずと感じるライバル意識があり、あからさまにはしたくないものの、些細な時に不快な気持ちになる瞬間があります。
そこで今回は、仕事を取られたくない人の心理背景についてご説明していきましょう。
仕事を取られたくない人の心理について
仕事が増えるのは負担ですが、逆に他の人に取られたくない願望もありますよね。そんな時に考えられる心理的背景についてご説明します。
他人の評価が気になるから
仕事を取られたくない人は、心理的に他人の評価をいつも気にして暮らしていますので、自分の仕事を他の人が任されてしまうと評価が下がったためだと解釈します。
たとえば上司からいつもお願いされる仕事。違う人がお願いされると、上司から認めてもらえなかったとショックを受けるでしょう。しかし実際は誰にお願いしてもいい仕事なのに、一人で固執した考え方をしていることもあるのです。
他人の評価を気にする人は、常に自分の必要性が高いと思っていますので、他の人が頼りにされると何ともいえない喪失感を抱くでしょう。
優秀な人が嫌い
仕事を取られたくない人は、心理的に自分以上にできる人や優秀な人が嫌いです。周囲にちやほやされる人を見ると悔しくて、そうなれない自分が嫌いに。
自信がないことも関係しているので、やる気を出すためには背中を押してくれる人が必要かもしれません。仕事を取られたくない気持ちは、時には友情を台無しにしてしまう場合も。
職場で親しくしている同期が新しい仕事をどんどんやると、自分とのギャップだけが目立ち、優秀な人が嫌いになってしまうのです。
不信感を抱く
仕事を取られたくない人は、心理背景に信頼関係に対する苦手意識があります。自分では他人を信頼していると思っていても、相手が自分を信頼してくれない不安があり、必然的にそれは不信感につながってしまいます。
仕事を取られたくない心理も、常にある他者への不信感が関係していますので、「やっぱりあの人は…」と自分の物差しで判断することもあるでしょう。
まるで信頼した恋人に捨てられたような気持ち。仕事を取られると、二度と他人を信頼できなくなってしまうかもしれません。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、自分に不利なことが起こった場合、徹底的に悪い方向に考える癖があります。仕事を取られたくない心理も基本的にネガティブ思考があるためで、「取られた」と解釈するのは自分だけ。
周囲は全くそのように受け止めてないのに、自分だけが悲観的な状況を作り出しているのです。場合によっては本来自分が受ける仕事を、時間がないから他の人に任されるということもあるでしょう。そこで前向きに解釈できない人は、「自分は仕事ができないからだ」と考えるのです。
傷つきやすい
仕事を取られたくない人は、心理背景にとても傷つきやすい性格が関係しているので、他人の行動や態度で簡単に気持ちをかき乱されてしまいます。
そんなつもりじゃないのに…という場面でもすぐにショックを受けて、なかなか立ち直れないタイプ。傷つくとしばらく自分の殻に閉じこもってしまい、なかなか外の世界とつながれないのです。
傷つきやすい人は、実は自分よりも相手を優先する心の優しさがあるので、周囲のことを考えすぎてストレスが溜まりやすいでしょう。
ライバル意識が強い人の特徴
仕事を取られたくない人は、心理的に「ライバル意識」」が強い場合がよくあります。相手は競っているつもりはないのに、自分一人でレースに参加しているような状況。
そのため自分以上に評価される人がいると、敗北感を覚えてしまうのです。ではライバル意識が強い人に共通するポイントを見ていきましょう。
一番でないと嫌
同じ仕事をしている仲間よりも早く仕上げたい、自分が一番高く評価されていたいなど、他人に仕事を取られるのが嫌な対抗心の強い人は、一番でないと気が済みません。
二番、三番でも自分が納得する結果ならそれでいいはずなのですが、一位以外は評価にはならないのです。自分が負けることは一切想定せず、危ないと感じた時は必死に対抗するでしょう。その頑張りは結果のためで、自分にメリットにならないこともよくあります。
勝ち負けが全て
ライバル意識が強い人は、何をやっても勝ち負けが全てになっています。失敗やトラブル、嬉しくない結果から何かを学ぼうとするアイデアはなく、勝てない自分に腹を立てて周囲に当たるタイプ。
勝ち続ける間は周囲にも調子よく接するのですが、一旦負けると必要以上に悔しがり、自分を負かした人をとことん嫌いになってしまいます。
プライドが高い
仕事を取られたくないライバル心の強い人に共通するのは、プライドが高いこと。自信がありますので、自分がいつも一番で優れていると思っています。
そんな考え方は態度にも出ているので、いつも周囲を下に見るようになっているでしょう。他人よりも劣っているところがあっても絶対に認めない性格。
周囲から指摘されると、異常に対抗心を燃やして、何としてでも自分が勝ちたいのです。ライバル意識は上手に活用することで向上心につながりますが、プライドが高い人は成長にはつながらないことも多いでしょう。
ライバル意識がない人のメリット
仕事を取られる、取り返すなど、いつも対抗心を持って働くのはストレスです。多少のライバル意識は必要なのですが、周囲と自分をあまり比較しないことは次のようなメリットがあります。
エゴがないので気楽
ライバル意識がない人はエゴがないので、他人と競争する場合もとても気楽。エゴが強い人は毎日プレッシャーを抱いて暮らしていますので、いつの間にか気疲れしていることも多いはずです。
ライバル意識を捨てると全ての時間が有効的になり、他人の行動を考える必要がなくなります。満足レベルが自分なりに設定されているので、常に心にゆとりが生まれるでしょう。
他人の幸福を喜べる
ライバル意識がなくなると、他人の成功や幸福が自分のことのように感じられます。ないものを持っている人、できないことをやる人、本来自分が悔しく感じる人を見ても対抗する対象がないため、すんなり相手の気持ちに沿って受け止められるのです。
他人の幸福を喜ぶことはとても素敵で、寛大な心がないとできませんよね。そのためには自分と他者と比較せず、相手の立場になってみるとよいでしょう。
誰でも自分にいいことがあったら、仲間から祝福してもらいたい願望があるはず。他人にやってもらいたいことをヒントにして、これからは実践してみましょう。
成功を分かち合える
ライバル意識を持たないメリットは、自分にも他人にもよいことがあったら一緒に共有できること。常に他人の足を引っ張る人が成功しても、周りは心から喜べません。
しかし対抗心を他者でなく自分に向けられる人は、仲間を負かしたとしても一緒に気持ちを共有して、全員が幸せになれるはず。周囲の人がいるからこそ今の自分がある、という姿勢をとても大切にしていますので、付き合いやすい人かもしれません。
まとめ
仕事を取られたくない心理になるのは、実際のところは当然のことでしょう。しかしネガティブな感情を抱いた時はすぐに察知して、ポジティブに転換すること。それが自己成長の第一歩につながり、他者の喜びを素直に受け入れるコツになりますね。