コンサルタントの志望動機はどう書く?内定をもらうための大切なこと
コンサルタントの志望動機は、どのような内容や構成にするとよいか、転職を考えている人は悩むところですよね。志望動機とは、なぜその企業や職種を志望したのか、採用側に強くアピールする部分です。
言葉では説明できても、書類選考の書類には上手く書けないという人もいるかもしれません。そこで今回は、コンサルタントの志望動機の書き方について、詳しくご解説していきましょう。
コンサルタントの仕事内容や適性について
コンサルタントはあらゆる分野や業界で活躍していますが、やってみたいと思ってもまず何から始めればよいのかわからないことも。
そこでまずはコンサルタントになるために知っておきたい、仕事内容などの大切なポイントをご説明しましょう。
コンサルタントの仕事
コンサルタントは企業や機関が抱える問題に対して、解決に向けたサポートをする仕事です。業界によって異なる課題があり、企業から依頼される問題を細分化して改善策を提案、実施することが目的。
コンサルタントはいくつか種類があり、企業の経営上の問題をアドバイスする「戦略系」、あらゆる分野のクライアントをサポートする「総合系」、企業再生支援や買収などをアドバイスする「財務系」、ヘルスケアに関する大学病院やクリニックの「医療系」、さらに人事に関したアドバイスとサポートを行う「人事系」があります。
コンサルタントの仕事の流れ
コンサルタントの仕事は、事務職や営業のように固定的な組織ではなく、ひとつのプロジェクト制として仕事をすることが特徴です。
内容によって異なりますが、戦略系のコンサルティングファームなら2~5人ほどのチームで、半年前後かけてひとつのプロジェクトを進めていきます。
一般的な流れは、まずクライアントからの依頼テーマを確立するためのヒアリング。続いてコンサルティングの目的や進め方を提案する企画書の作成。
依頼テーマに基づき、経験幹部や関係者からのヒアリングで調査を実施。続いてコンサルティングの目的に合った経営協力を展開し、運営管理のアドバイスなどを行います。
一般的な仕事は、お客さんから注文を受けて商品やサービスを提供する流れになるでしょう。コンサルタントの仕事は、まずクライアントからの受注はもちろんですが、営業を担当するのはコンサルティングファームの場合、役員クラスが行う特徴があります。
形のある商品を扱うわけではありませんので、仕事を獲得するには信頼できるクラスの人でないと成功しないこともあるでしょう。
年収水準について
コンサルタントの年収は、一般的なサラリーマンよりも高いといわれています。ポジションや業績によって異なりますが、30代で年収1千万円を超える人も少なくありません。
たとえば20代のアナリストなら、ベース年収は約500~800万円。マネージャークラスになると、1400~2000万円ほどになるでしょう。
そしてコンサルタントの中でも高い役職になるパートナーは、年収2500万円以上ともいわれます。さらに業績次第で賞与もアップする可能性も。
このクラスになるには、コンサルタント経験が最低でも7年以上は必要とされています。
コンサルタントの志望動機で伝えること
やりがいがあり魅力的なコンサルタントの仕事ですが、応募する際に提出する志望動機を考えるのは、とても難しいところになります。
一般的な転職とは違い、独自の作法やマナーがありますので、成功するためにも次のコツを活かして志望動機を考えてみましょう。
コンサルタントであるべき理由を明確にする
志望動機で大事なのは、なぜコンサルタントを選ぶかという部分。経営に関わりたいなら、ベンチャーや商社を選んでもよいですよね。
企業のサポートをしたいなら、コンサルタントでなくても一般の社員として活躍できます。コンサルタントの志望動機では、まずこの部分に焦点をあてましょう。
そして労働環境の改善や企業利益を高めるため、問題解決をしていく仕事のスタイルとマッチした、コンサルタントの魅力的なところをアピール。
実際に取り組みたいことを、過去の体験をベースにして伝えるとよいかもしれません。またコンサルタントの志望動機としてよくあるのは、自分を成長させたいこと。
プロジェクトはそれぞれが未知の世界で、情報収集と分析を続けることで、自分があらゆる面で成長できる可能性があります。そんなコンサルタントの魅力を、仕事のやりがいとして説明しましょう。
あらゆる人との出会い
コンサルタントの世界は新卒や中途をはじめ、あらゆる業界から優秀な人材が集まっています。そのような人たちとプロジェクトを立ち上げるのは、貴重な出会いへとつながるでしょう。
コンサルタントの志望動機には、このようなネットワークの魅力も書いておくと安心。コンサルタントとして気が合う仲間と信頼関係を築き、クライアントの悩みを通じて新たなフィールドを学ぶビジネスは、とても刺激的に感じられるでしょう。
人の出会いが自分のキャリアにもよい影響をもたらすことは、コンサルタントを目指す志望動機になるはずです。
年収についてはあまり触れない
コンサルタントの志望動機。実際には年収水準の高さは魅力になる部分ですが、応募する際は年収に関してはあまりコメントしないほうが安心です。
コンサルタントは経験や実績によっても年収は変わりますが、平均的なサラリーマンよりも高い水準になる傾向にあるでしょう。転職する理由のひとつとして、年収アップを期待する人はとても多いですよね。
コンサルタントの志望動機の本音の部分ではありますが、どのような職種に応募するにしても、年収や給与が志望動機になるのはあまり好ましくありません。
志望動機の構成
コンサルタントの志望動機は、他の職種に応募する時と同じく、だらだらと文章にせず簡潔に自分の気持ちを伝えるよう、マネジメントのスキルも必要です。
構成のルールはありませんが、基本的には志望動機の前半に志望理由を書き、後半で入社して自分が貢献できることをアピールしましょう。
コンサルタントの志望動機は、ただ興味を持っているからというだけでは充分ではありません。なぜそこの会社を選んだか、独自の強みや特徴などを盛り込みアピールすると、好感を持ってもらえるといえます。
未経験でも応募できる?
コンサルタントの仕事は、豊富な経験が有利になるものの、未経験者を募集するファームも決して少なくありません。大手コンサルティングファームでは、8割近くが未経験者であるという話もあるほど。
では未経験でコンサルタントとして転職するには、どのような点を注意したらよいか見ていきましょう。
問題解決力をアピール
未経験者でコンサルタントになるために志望動機は大切なので、コンサルタントになる目的やヴィジョンを明確にしておきましょう。
面接では、コンサルタントとしての資質があるかが問われるもの。面接官としては質問に正しく答えてもらうのではなく、どのような考え方をする人なのか判断したい目的があります。
物ごとをロジカルに理解して解析できるか、コンサルタントとしての論理的思考能力を少しでも身につけておくこと。また今まで全く異なる業界や業種だった人も、過去の経験などを交え、どのように問題を解決したか、そのスキルをアピールしましょう。
必要なスキルについて
コンサルタントになるために専用のスキルや資格などはありませんが、仕事に活かせる経験などは価値のあるものとして判断されます。
また学歴に関しても経営学部の学位、MBAなどが条件にならないファームもありますので、全く違う製造業などからキャリアチェンジすることは可能です。近年グローバルに活躍する人も多いので、語学力があると武器になるでしょう。
まとめ
コンサルタントの志望動機で大切なのは、入社してからの研修やトレーニングに前向きに参加して、学習する意欲があるかどうか。育成に力を入れているコンサルタントファームもたくさんありますので、今までの経験が活かせる求人を見つけることも成功の秘訣ですね。