職場の人間関係に疲れたとき・転職か残るか判断する基準
職場の人間関係に疲れた時、会社を辞めたいと思うのは当然ですよね。しかしキャリアを大切に考える際は、今の職場環境で頑張ったほうが、自分の将来が有利になることもあるでしょう。
人間関係のストレスで転職をする人は、とても増えているのが現状。気の合う友人ですらぶつかることがありますので、あらゆるタイプの人がいる職場では、簡単にいく場合は少ないですよね。
そこで今回は、職場の人間関係に疲れた時の対処法や、転職するか残るか判断する基準についてご解説していきましょう。
職場の人間関係に疲れた時の対処
上司や同僚、部下など、あらゆる付き合い方を考慮しなければならない職場は、人間関係が仕事にも影響を与えます。毎日ワクワクするほど楽しい職場でなくても、納得できる環境は欲しいですよね。
そこで早速ですが、職場の人間関係で疲れた時の対処方法についてご紹介しましょう。
考え方を変えてみる
職場の人間関係に疲れた時、多くの人は他人の悪いところだけを見つけていきます。それと同時に相手に変わってほしいことがたくさん頭に浮かび、自分を変えることは考えないでしょう。
それでは一方的でお互いに歩み寄れないため、まずは苦手な人を変えるよりも自分の考え方を変えてください。職場で人間関係が上手くいかないのはよくあること。
完璧を目指すと自己嫌悪に陥る可能性がありますので、誰にでもある悩みだと余裕のある態度で考えてみましょう。また苦手な人には気に入られるように自分を変えて、元気よく挨拶するなど少しずつ柔軟な態度を意識してください。
ストレス発散方法を考える
ストレスといったら、まず職場を想像する人がほとんどではないでしょうか。しかも仕事は毎日のことなので、ストレス発散が間に合わずどんどん蓄積されてしまいます。
職場の人間関係に疲れた時は、自分のストレス発散方法を見直してください。休日に昼過ぎまで寝ているだけでは、疲労は回復できてもやる気は起きないかもしれません。
ストレス発散はメンタル的な意味を含めて、モチベーションを高めるような手段がよいでしょう。何もする気が起きない時こそ、新しい物ごとを始めるチャンス。仕事が嫌になったら、趣味を見つけるのも解決策になるかもしれません。
信頼できる人に相談する
職場の人間関係に疲れた時は、状況を理解してくれる身近な人に相談することをオススメします。同僚や先輩など、同じ悩みを抱えている人が周囲にいるかもしれません。
第三者の意見は、自分の考え方を見直す機会になりますし、他の人のアイデアを参考にして上手く苦手な人と付き合うのも可能でしょう。
一人で悩みごとを抱えると些細なことも深刻に見えてしまうので、誰かに愚痴こぼしするだけでも気分転換できるでしょう。
休憩時間にしっかりと休む
職場の色々な人たちと上手く付き合うためには、メリハリのある働き方を意識してください。たとえばランチ休憩。仕事が忙しいから、他の人と話がしたくないからなど、休憩時間を削るのはさらに疲れる原因です。
わずかな時間でも仕事から離れてリフレッシュできれば、苦手な人付き合いもクリアな思考力で対処できるかもしれません。休憩時間は社内だけでなく、屋外に出て散歩するなど、職場から離れるのも方法です。違う環境にいると、ストレスの感じ方も変わるでしょう。
転職するか悩んだ時に考えること
職場の人間関係に疲れた時は、なんとか改善するように努力をするはずです。しかし人間関係は相手がいてこそ成り立つものなので、自分だけではどうにもならない場合もあるでしょう。
その場合に解決策になるのが転職。大切な判断なので「嫌だから辞める」と、簡単にアクションを起こすのは考えものです。では現職で頑張るべきか、転職したほうがよいか。判断する際の基準を考えてみましょう。
転職のデメリットを考える
どのような職場でも、多少問題はあるかもしれません。人間関係のトラブルに向き合って対処するのは、苦痛になるケースもあるので逃げたくなるでしょう。
転職すれば今抱えている問題は解決できますが、メリットだけでなくデメリットも考えてください。たとえば転職先の人間関係が必ずしもよいという確証はなく、同じ問題を抱える可能性があります。
いちから職場に慣れて、仕事も覚えていかなければならないのは相当ストレスになるでしょう。また今まで勤務していた会社で得たものを手放してまで、転職する価値があるのかどうか。あらゆる覚悟をしてから、転職を考える必要があります。
一時的な感情に流されない
上司と口論になったり、同僚と意見の食い違いがあったりして、関係がぎくしゃくするケースはよくあります。このような場合は自然とお互いに歩み寄り、元通りの関係が戻ると考えられます。
しかしすでに長期的に続いていることなら、その職場にいる限り延々と続く可能性がありますよね。転職を考える際は抱える問題が一時的なものか、それとも転職しないと解決しないことか考えてください。後悔しないためには冷静な判断ができるよう、じっくりと考える時間が必要です。
やりがいを感じるか
転職する理由には今の仕事に「やりがいを感じない」ということがよく挙げられます。キャリアを積むためにもやりがいは大切なので、嫌々仕事をする環境は転職を検討するのもよいでしょう。
しかし勘違いしやすいのは、仕事に「飽きた」こととやりがいを一緒に考えてしまう場合。同じ仕事をずっと続けていれば、慣れと同時にマンネリ感も出てくるのは仕方ありません。
それをやりがいとして判断すると、どのような仕事をしても結果は同じになるかもしれません。このような観点で転職を考える場合は、自分の気持ちと向き合い違う仕事をさせてもらうなど、現職で改善できる点を探してみましょう。
ゴール設定があるか
働いている間には、さまざまな嫌なことに直面するはず。職場の人間関係は想定されるトラブルのひとつで、転職しても必ず解決されるとは限りません。
本来転職は嫌な職場から違うところに行くためだけでなく、自分のキャリアや将来を考えてステップアップのチャンスになるものです。
問題を解決するための転職よりも、自分のゴールに向かって進むプラン作りのほうが、転職先でも満足できるでしょう。将来何をしたいのか、ゴール設定はありますか。目指すキャリアに向かって、転職のチャンスを活用する考え方も大切です。
職場の人間関係は誰に相談すべきか？
相談相手を間違えると、逆に自分の居場所がなくなり失敗する可能性もあります。転職しようか迷っている時は、誰に相談したらよいか見ていきましょう。
愚痴こぼしは友人に
上司の悪口、仕事の不満などは毎日あるでしょう。ネガティブな意見はできるだけ社内では言わないほうがよいので、愚痴こぼしで気分転換できるなら友人に話を聞いてもらってください。
悩みごとに合わせて相談相手を考える
仕事の手順、人間関係、給与面など悩みごとは種類が色々とありますので、それに合わせて最適な相談相手を見つけてください。上司ならあらゆる悩みごとを話せるはずですが、個人的なことなら先輩のほうが気が許せるということもあるでしょう。
また転職を念頭に置いている場合は、転職エージェントに相談してアドバイスしてもらうのもオススメです。
まとめ
職場の人間関係に疲れた時はすぐに転職するのでなく、まずは現職で改善できることを考えてください。もし上手くいかなくても、転職で状況が改善されるケースもあります。
転職してよかったと思うためには、やり残しがないようにあらゆる角度からチャレンジするのも必要ですね。
