飲食業へ転職したい!異業種の人への心構えについて
飲食業へ転職を考える人の中には、全く違う事務職や販売業など、異業種からのケースがあります。オシャレなレストランで料理を覚えたい、いずれ個人でお店を開きたいなど、将来の夢を叶えるために飲食業を目指す人もいるでしょう。
仕事は同じ業界内での転職は、ある程度想像できるものの、全く異なるフィールドからでは心構えも変わってきます。そこで今回は飲食業へ転職したい人に向けて、異業種から変わる場合の心構えをご説明していきましょう。
飲食業のメリット
飲食業の転職は求人数が豊富なので、興味を持つ人はとても多いと考えられます。学生時代のアルバイトで、カフェやレストランなどで働いた経験者もいるでしょう。
では飲食業へ転職を考える際に、まずは知っておきたいメリットについてお伝えしていきますね。
料理が覚えられる
飲食業のメリットは、料理好きにとってはたまらないほど、料理のレパートリーが学べるチャンスが待っています。盛りつけやレシピ、素材の使い方など、プロの視線から料理の世界を追究できます。
趣味程度に料理をする人とは違い、飲食業に勤務すると本格的な食材を使う場合もありますし、料理に合わせたお酒の知識も豊かになるでしょう。
接客スキルが身につく
ほぼ全ての人が利用する飲食店。デリバリーやテイクアウトをはじめ、色々なスタイルで料理が提供されています。飲食店で勤務するメリットは、お客さんと直接触れることができる点。
料理についての感想、店内の雰囲気など、反応をその場で得ることができます。たとえば企業のサラリーマンの場合、お客さんとの触れ合いは自分が担当するクライアントのみですよね。その点飲食業はあらゆる客層があり、接客スキルが身につきます。
人脈ができる
飲食業界は横のつながりが多く、姉妹店やチェーン店など豊富な店舗が勤務地に。そのため人脈が作りやすいのも、ひとつのメリットだといえるでしょう。
アットホームなレストランでは常連さんと親しくなり、そこから新たな付き合いが始まる可能性も。パソコンに向かって仕事をするよりも、人脈を築くチャンスはとても多いといえます。
飲食店は意識しなくても、毎日新しい出会いが待っています。どのような時に自分の成功チャンスが隠れているか、バラエティに富んだ人との触れ合いは刺激的な職種ですね。
将来独立できる可能性がある
飲食業は企業の経営のノウハウが、全てそこに詰まっています。作る、販売する、経理の一連の企業の流れが覚えられるため、将来独立したい人にとってはよい経験の場になるでしょう。
飲食店の中には、将来独立を目指す人を募集する場合もあります。店長候補など、チェーン店は新規店を展開するために、リーダーを養成する求人をするケースもよくありますよね。独立するにあたり、必要な情報を入手できるのは飲食業の魅力なのです。
飲食業のデメリット
飲食店はどこに行っても、必ず存在するサービス。そのため規模に関係なく、求人数は他の業種よりも豊富といえます。では飲食業へ転職する際に、注意したいデメリットについてご説明しましょう。
ハードな労働
飲食業は賄いや社員割引で安く食事できるなど、グルメな人にとっても魅力がたくさんあります。しかし多くの人がご存知のように、飲食業はとてもハードな仕事です。
キッチンもホールも一日中立ち仕事。食器や食材など重いものを運び、ランチタイムなど混雑する時間は特に大変です。パソコンを一日使う仕事よりも、運動量が多いのはデメリット。体を鍛えたい人には、毎日がよいエクササイズになるかもしれません。
将来性が不安
飲食業は、経済の波をダイレクトに受けやすい業界です。小規模な飲食店ならすぐに売り上げが減るなど、人員削減をしなければならない場合もあるでしょう。
飲食業にパートやアルバイトが多いのは、実はそのためかもしれません。安定した利益が得られないお店が多く、食材の価格も不安定なので、オーナーは経理でいつも頭を悩めているでしょう。
チェーン店を展開している大企業でも、上手くいかなくなれば店舗を大々的に閉鎖するリスクもあります。
飲食業から異業種にいきにくい
飲食業を長くやっていると、他の業種に転職するのが難しくなるといわれています。飲食業はサービス業。接客のスキルはあっても、事務的な作業が苦手な人は多いでしょう。
しかし飲食店は勤務スタイルがハードなので、営業職などに転職したいと考える人もいるはずです。その際は飲食業で身につけた、スタッフのマネジメント力や売り上げ管理などの経験を活かせる業種がオススメです。
勤務時間が一定でない
飲食業へ転職したい人が知っておきたいのが、勤務時間について。サラリーマンのように週末休日が約束されているわけでなく、平日休みが当たり前です。
連休や年末年始、イベントが多い時期などは、間違いなく勤務しなければならないでしょう。このような働く環境があると、他の仕事をしている友人との時間もすれ違いになります。
営業時間が長い飲食店だと深夜近くにクローズして、それから遊びに行くのも大変。シフト制で勤務する場合が多いので、プライベートが充実させられないのもデメリットです。
異業種から転職する際に考えること
飲食店はイメージできる仕事以外にも、あらゆる作業があります。事務職や営業職とは全く異なるフィールドなので、失敗しないためにも飲食業へ転職する際に注意したいポイントをご説明しましょう。
社員の仕事について
飲食店の仕事は、料理を作って提供すること。簡単な流れがあるようですが、社員となるとそれだけではありません。一般職から転職しやすいのは、大手チェーン店の社員です。
この場合はスタッフのシフト管理や教育、売り上げ管理や在庫管理などがメインになります。また社員はその店舗をまとめるために、部分的な作業でなく料理から接客まで学ぶのが必要です。
従業員はあらゆる年齢層がいるため、とくに初めて働く学生のアルバイトなどには、自分がよい社会人の見本になるように努めることも求められます。
飲食業の社員は柔軟性があり、あらゆる仕事を積極的にできる人に向いています。
調理技術が必要
飲食店に転職したい理由は、人それぞれ色々とあるはずですが、会社の規模によってはマネジメントなど事務以外にも求められるものがあるかもしれません。
たとえば小規模のレストランなら、接客も調理もやらなければならないため、調理師免許が求められるケースもあるでしょう。また飲食店は季節に合わせたメニュー、その時代の人気の食べ物なども取り入れ、提供する商品に流動性があります。
柔軟な対応は職場でも求められますので、料理が苦手だから…と避けては通れないことも考えましょう。
離職率が高い
飲食店は有給取得率が低い、サービス残業が多いなど拘束時間が長くなりやすい職種です。最後にお店を出て戸締りするまで、気を抜くことはできません。
そのため飲食業は離職率が高い傾向があるので、異業種から転職する場合は将来の不安をどう対処するか、よく考えるのが重要ですね。
将来独立するなど目的意識を持っているほうが、飲食店で成功しやすいかもしれません。
まとめ
全く異なる業界から飲食業へ転職するには、いくつかのハードルがあります。学生時代にレストランでアルバイトした経験があるだけでも、多少はメリットに。
飲食業は仕入れから提供まで、あらゆる工程を学ぶ必要がありますので、やりがいを感じられる仕事です。またアルバイトが多い飲食業は、業種に関係なくスタッフの「育成」はとても大切なスキルになりますので、前職で学んだことをどう活かすかがコツになります。
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